カメムシの臭い匂いはいつまで続く?落とし方や撃退方法のまとめ!
カメムシの臭い匂いがいつまで続くかというと、そのまま放置しておくと1週間近く匂いを発し続けます。
できる事なら1秒でも早く、臭いにおいを消したいですよね。カメムシの臭いにおいを消す方法は下記の方法が手軽で効果的です。
- 洗剤を付けても問題ないモノは、石鹸や中性洗剤で洗う
- ドライヤーで熱風を当てる
カメムシの臭いにおいを1週間も嗅ぎ続けると、さすがに気分が悪くなりどうにかなってしまいそうです。上記の方法で一刻も早く落としてしまいましょう
また、撃退する方法は下記の方法が効果的です。
- ガムテープで捕獲する
- ペットボトルでトラップを作って捕獲する
- 噴煙剤を散布する
私の実家も山間部にあり、毎年春と秋になるとカメムシが現れます。
毎年嗅いでいますが、何年たっても慣れることは無く、そんな時は上記の方法で落としたり、この記事で紹介する撃退方法でやっつけています。
この記事では、
- カメムシの臭いはどのくらい続くか?
- カメムシの臭いを消す方法
- カメムシが匂いを出す理由
- カメムシの「匂いの成分」はなに?毒性はあるのか?
- カメムシの種類と生態とは
- カメムシが寄ってこないようにするには
- カメムシの駆除方法
を、毎年カメムシと戦うこと36年の私が、わかりやすく解説しました。
カメムシのにおいに困っている、カメムシを駆除したいんだけど…、と言う方には参考になる事がたくさんあると思いますので、ぜひ最後まで目を通してみて下さい。
カメムシの匂いはいつまで続くのか?
カメムシのにおいは放置しておくと1週間近く臭いにおいを発し続けますので、洗うことや拭き処理をすることをオススメします。
カメムシが腕や手といった肌に触れてしまったときは、石鹸などで洗い流すことが多いと思いますが、このように洗いさえすればにおいが消えることがほとんどです。
またフローリングなどの硬い面にカメムシの液体がついた場合も、拭き取り処理ができるため、そのあと換気をすればすぐににおいはとれます。
しかし、洋服やカーテンなどにカメムシが付着し、カメムシの液体が布類へとかかってしまうと洋服などに染み込んでしまっていることが多く、1度洗濯しただけではにおいがとれないので厄介です。
何事もそうですが、カメムシのにおいの場合も、原因となる液体が付着した箇所を早く取り除けばそこまで慌てることはありませんよ。
カメムシの臭いにおいを消す方法
カメムシの臭いにおいを消す方法はいくつかあります。
- 石鹸や中性洗剤で洗う(洗濯用洗剤も同様)
- 油を塗る
- 牛乳+小麦粉で洗う
- ドライヤーやアイロンの熱でにおいを消す
- 天日干しする
- ファブリーズをかける
これらが主な方法です。ひとつずつ詳しく説明していきますね。
石鹸や中性洗剤で洗う(洗濯用洗剤も同様)
カメムシのにおいのもとである液体は油性のものです。
そのため、ただ水洗いするだけでは落ちません。
まずは界面活性剤が含まれている洗剤で洗うことで、液体を落とすことができます。
通常モードで洗濯する場合は1回だとにおいが落ちないことが多いので、2,3回洗濯を繰り返すなど、根気強くやってみてください。
スーツなど、セルフケアできない洋服や何度か洗っても、においが取れない洋服はクリーニングに出すなど、プロのチカラを借りることをオススメします。
油を塗る
カメムシの臭いにおいの元は油性でしたね、そのため油つけて洗うことで落としやすくすることもできます。
油を使用する場合は、油をつけて洗い石鹸や中性洗剤で油を洗い流したのちに、再度石鹸や中性洗剤ですすぎ洗いをすることでかなり除去することが出来ますよ。
油染みが出来てしまう可能性もありますので、油を塗ってもかまわない部分か、確認したうえで試すようにしてくださいね。
牛乳+小麦粉で洗う
臭いにおいの元が付いている箇所に小麦粉をまぶして、軽く擦りこむようになじませたあと牛乳をかけて再度揉みこみ、水ですすぐ方法です。
ちょっと手間ですが、面白い落とし方ですし、しっかりとにおいを取ることができますので賞味期限が切れている牛乳があれば、試してみても良いかもしれません。
ドライヤーで熱風をあてたり、アイロンの熱でにおいを消す
ドライヤーの熱風や熱したアイロンを臭いにおいにあてることで、においを分散させることができます。
数秒の熱風や一度アイロンでなでるだけはなく、衣類を痛めない程度に繰り返し熱を与えることで、だんだんとにおいが薄れていきますよ。
においは熱で分散されますので、カメムシの臭いにおいに限らず、焼き肉やタバコなど、におい全般を飛ばすことに効果的な方法です。
天日干しする
天日干しも熱を与えることで臭いにおいを分散させます。
この場合は良く晴れた日に半日以上干すことで、かなりにおいが取れていますよ。
ただし紫外線が強い日に長時間干してしまうと繊維を痛めてしまったり、濃い色のものだと色褪せしてしまうこともあります。
においチェックもかねて時々様子を見ながら干すようにしてみてください。
消臭スプレーをかける
市販で売られているファブリーズやリセッシュなどを使用する方法ですが、こちらの方法は、応急処置として紹介いたします。
消臭スプレーには、カメムシの臭いにおいを消す成分は無いため、においそのものを除去することができません。
ですので、香りを上掛けする程度の用途になってしまいます。
なかにはアルコール成分配合のものもありますが、そういった種類でもアルコールが気化する際ににおいも多少蒸発させることができますが、根絶は難しいようです。
カメムシが臭いにおいを出す理由
カメムシが嫌な臭いにおいを発する理由は「危険から身を守るため」です。
カメムシのにおいの元となる液体はとても刺激性のある液体で人間だけではなく、カメムシを捕食する生き物にも有効です。
捕食されないように、外敵を寄せ付けない護身のためににおいを発しているといわれています。
その臭いにおいの強さは、カメムシが自分のにおいで死んでしまうほどです。
カメムシ=臭いと思いがちですが、中には臭くないカメムシもいます。
例えば、東南アジアの方で生息しているカメムシには、くだものに似たにおいを発する種類も存在します。
他にもカラメルやバニラのようなにおいのする種や、反対に古くなった脂のような猛烈なにおいのする種もいるそうです。
甘いにおいなんて言われると少し気になりますよね…
ですが一度液体が付着すると落とすのが大変なので、興味本位で近づいたり触れることは避けたほうが無難です。
また、カメムシの出す液体は油性です。
これも自然界で雨水や川水に触れて匂いが落ちないようにする、という点から発達したことが想像できますね。
カメムシの「臭いにおい成分」はなに?毒性はあるのか?
カメムシが匂いを発する理由はわかりましたが
果たしてこの液体は触れても本当に害はないのでしょうか。
この匂いは
- トランス-2-ヘキサール
- トランス-2-デセナール
- トランス-2-ヘプテナール
という成分によるもので、後ろ足の付け根から液体を出しています。
じつはこれらの成分はアルデヒドと言う有害物質が主成分となっています。
有害と言っても人間にとっては、何か影響があらわれるような毒ではないの、で安心してください。触れても特に問題ありません。
先ほどお伝えしたように、匂いを発したカメムシ自身が密閉された容器で匂いにまみれると死んでしまうのも、毒を吸ってしまったからではなく臭すぎてショック死してしまうだけのようです。
そのため液体に触れてしまっても慌てて擦ったりせず、油性に対応した洗剤などで落ち着いて落とせばOKですよ。
カメムシの種類と生態とは
実はカメムシは世界中で1000種類以上も種類が確認されているのです!
日本国内でも90種類ほど発見されていて、私たちの身近な場所にたくさんの種類がいるんですよ。
カメムシは7月ころが繁殖される時期で秋ごろ大量に発生します。
植物が生い茂っている場所を好むため、植木や草木が多い庭、河川敷などに多くいる場合があります。
また、ピーマンやカボチャ、大豆といった作物の実を食料にすることや、スギやヒノキを好むため、畑やこれらの樹木付近で発見されることもあります。
寒い時期に家の中で遭遇する人も多いのではないでしょうか。
これは暖かい場所を好むカメムシの習性によるもので、冬になってくるとより暖かいところを求めて移動し始めるためです。
外気がカメムシにとって寒かったため、暖かい家の中に避難してしまったのでしょう。
洗濯物にくっついているのも冬の家の中と同じ理由であることが考えられます。
洗濯物が日光に当たっていて暖かく、居心地が良かったため、くっついていることがあるのです。
また、そのほかの習性として白など明るい色を好む習性があるため、Tシャツやシーツなど明るい色のものにくっついてしまうという理由も考えられるようです。
カメムシが寄ってこないようにするには
カメムシを寄り付かせないための対策はいくつかあります。
- ハーブを植える
- 唐辛子を植える
- カメムシよけの忌避剤を購入して設置する
- ハッカ油を散布する
ご自身で利用しやすいモノを選んで対策してみてください。
ハーブを植える
カメムシはハーブに含まれる匂いが、自身が出すあの嫌な匂いと似ているため苦手です。
そのため、ハーブを植えるとその場所に寄って来ません。
とくに、ペパーミントやニホンハッカ等の【ミント系】が効果的です。
唐辛子を植える
ハーブと類似していますが、唐辛子を植えることもカメムシを寄せ付けない方法の一つです。
唐辛子に含まれているカプサイシンが、カメムシをはじめとする害虫全般に効果的な成分となっていることが理由です。
ハーブ同様、カメムシが入ってこない様に家の窓ちかくにおいてみたり、洗濯物についてしまって困ってる方は、物干し竿の近くで栽培してみるとカメムシの被害が軽減されることが多いです。
カメムシよけの忌避剤を購入して設置する
ドラックストアなどで販売されている専用の忌避剤を買ってしまうのも手っ取り早く確実です。
「カメムシ 忌避剤」などで検索するとネットでも購入することができるようですよ。
スプレータイプやぶら下げるタイプなど、さまざまな用途に合わせた商品がありますので使いたい場所に合わせて買ってみるのも効果がありますよ。
ハッカ油を使用する
カメムシは先ほどお伝えしたようにハーブのような香りを嫌います。
そのためハッカ油を使ってカメムシがやってこないようにすることもできます。
特に、洗濯物を干す際にオススメです!
やり方は簡単で、水を張った洗濯槽の中にハッカ油を2,3滴たらすだけです。
直接衣類についてしまうとシミになってしまう場合があるため、水の中にハッカ油をいれて混ぜてから洗濯をスタートさせるようにしてください。
さらにハッカ油を利用して簡易的な忌避剤を自作することも可能で、作り方としては小瓶に重曹を入れ、その上からハッカ油を数滴垂らすだけでもOKです。
精製水とエタノールを9:1の割合で入れた中に、ハッカ油を5~10滴ほど垂らしたハッカスプレーも効果的です。
ハッカ油には蚊を寄せ付けない効果もあるので、レジャーシーンでも衣服につけるなどすればカメムシ以外の虫対策としても使用することが出来て便利ですよ。
カメムシの駆除方法
まずやってはいけないことは「掃除機で吸う」と「叩く」ことです。
掃除機で吸ってもゴミポケットの中でカメムシは生き続けてしまいます。
さらにその中であの液体を撒かれてしまうと、掃除機を使うたびに排気口からカメムシ臭さが部屋に広がってしまいます。
また、叩くことで想像できると思うのですが、カメムシをつぶしてしまうと液体がカメムシの体内から漏れ出してしまいますので叩いて潰すのもやめた方が良いです。
上記に注意したうえでオススメの駆除方法を紹介します。
- ガムテープで捕獲する
- 冷凍スプレーで瞬間冷凍させ、その間に外に捨てる
- ペットボトルで捕獲トラップを作る
- 燻煙剤を散布する
- 忌避剤を使用する
こちらも一つずつ説明しますね。
ガムテープで捕獲する
文字のとおり、ガムテープをカメムシの上からそっと近づけ、カメムシがくっついたら素早く別に用意していたガムテープでテープごとカメムシをくるみ、捕獲する方法です。
背中から身動きを封じて、暴れて液体を出してくる前に包み込んでしまうことで匂いを発生させずに駆除できるようです。
シンプルでガムテープさえあれば誰でもできますよね。
ただし失敗すると再度捕獲するのもそうですが、危険を感じ取ったカメムシが液体を出してくるので、布テープなど粘着力の強いテープをつかって一度で仕留めるようにしてください。
虫が苦手な人には少し難易度が高いかもしれませんが、可能であれば効果的な駆除方法です。
冷凍スプレーで瞬間冷凍させ、その間に外に捨てる
ゴキブリを捕獲する用として販売している瞬間冷凍スプレーを利用します。
キッチンなど薬剤を使いたくない場所や、殺生が苦手なひとにはオススメの方法です。
ゴキブリ同様、スプレーで一時的に凍らせて解凍される前に外に逃がせば完了です。
ペットボトルで捕獲トラップを作る
カメムシの高いところから低いところへ逃げようとする習性を利用したトラップがペットボトルで作れます。
必要なものはペットボトルとテープ、食器用洗剤です。
作り方は簡単です。
①ペットボトルの上から3分の1をカットし
切り取った上部を逆さにして切り取った
残りのペットボトルに重ねます。
②重ねた部分が外れてしまわないように
セロハンテープや布テープなどで固定し
ペットボトルの底に中性洗剤を2㎝程度入れて完成です。
このトラップを壁などにくっついているカメムシへ下から近づけると、逃げるつもりでカメムシがペットボトルへと下がってくるのです!
そのままペットボトルの中に入ってくれればペットボトルの底に張った中性洗剤の中でカメムシが溺れ死にます。
最後にペットボトルと、洗剤まみれのカメムシを分別して捨てれば完了です。
直接手で触れることなく駆除できるのは良いですよね。
ぜひ作ってみてください。
燻煙剤を散布する
1匹、2匹ならまだ戦えますが、室内で繁殖してしまったりなぜか大所帯が部屋の中にいる場合、1匹ずつ捕獲するのもアリですが根絶させることは難しいのでまとめて燻煙剤で一掃してしまうのも手です。
ドラックストアなどで売られているダニ取りの燻煙剤はカメムシにも効果があるので、そちらを使用すればOKです。
一発で駆除が完了するし、お買い物など出かけている間に燻煙剤を散布しておくことができるので手軽ですが、赤ちゃんがいる家庭など、薬剤がついたら困るところはカバーをかけたりと準備と後始末に手間がかかってしまいます。
忌避剤を使用する
先ほど、ご説明した寄せ付けない方法と同じく忌避剤のスプレータイプを使用することで撃退もできます。
商品によってはカメムシだけに限らず、ハチ・ゴキブリ系を一蹴する忌避剤も販売されていますので1つ持っているといろんな害虫に遭遇したときに心強いです。
まとめ
カメムシの匂いは、そのままにしておくと1週間近くにおいを発し続けます。
洗剤を付けても問題ないモノは、石鹸や中性洗剤で洗う事。また、ドライヤーで熱風を当てる事でも匂いを落とすことができる事がわかりましたね。
カメムシ特有の嫌な匂いは長く嗅ぎ続けたくありませんから、上記の方法で早めに匂いを落とすことにしましょう。
匂いが付いてから落とし始めるのが早い方が匂いは落ちやすいですよ!
撃退方法としては、
・ガムテープで捕獲する
・冷凍スプレーで瞬間冷凍させ、その間に外に捨てる
・ペットボトルで捕獲トラップを作る
・燻煙剤を散布する
・忌避剤を使用する
という、5つの方法を紹介しましたが、私は3つ目のペットボトルの捕獲トラップを良く作るのでおススメです。
何と言っても、カメムシが手につくリスクが少ないのと、捕獲後に匂いが出にくいのが良いです。
カメムシが発する、あの嫌な匂いを好む人はいないでしょうから、今回紹介した方法でにおいを落としたり、撃退して見てください。