古本がくさい!!そんな時は重曹をふりかけてとろう!
古本の嫌なにおいを重曹で消臭するには、本と重曹を一緒に袋に入れて数日置いておくだけでOKです。
軽いひと手間で快適に古本が読めるようになるので、その方法を紹介します。
古本の消臭で用意するもの
重曹を使用して古本のにおいを取る場合、準備する道具は以下の通りです。
重曹はドラッグストアや百円ショップなどでも購入でき、お掃除用の道具として住宅用洗剤などと同じコーナーに置かれています。
重曹での脱臭方法
次に、重曹を包んだものと、古本をジップロックなどの袋に一緒に入れて、数日置きます。
この時、古本は立ててページの間に隙間を作るようにすると、さらに脱臭効果が高まります。
また、本のページの隙間に重曹が入り込んでしまうと取り除くのに非常に手間がかかるため、ティッシュの代わりに緑茶用のティーバッグを使うとこぼれる心配も少なくて便利ですよ。
重曹以外ににおいをとる方法とは?
重曹以外で古本のにおいを取るには以下の方法が有効です。
- 無臭のビーズ消臭剤を使う
- コーヒーやお茶の出がらしを使う
- 風通しのよいところに干す(虫干し)
- 新聞紙を使う
- 消毒用エタノールで本を拭く
お家にある物で簡単ににおいを取ることができるので、詳しい方法について紹介していきます。
無臭のビーズ消臭剤を使う
先ほどご紹介した重曹での脱臭を無香のビーズ消臭剤に置き換えたものです。
ビーズ消臭剤の場合は、消臭剤の容器ごと古本と一緒に袋に入れ、口を閉じて放置すれば完了です。
香り付きのものを選ぶと香りが本に染みついて気になってしまうことがあるので、香り付きのものを選ぶときには自分が本当に好きで飽きないと思う香りを選ぶようにしましょう。
コーヒーやお茶の出がらしを使う
最初にご紹介した重曹での脱臭を、乾燥させたコーヒーやお茶の出がらしに置き換えた方法です。
乾燥させた出がらしを、ティッシュやティーバッグなどに包んで古本と一緒に袋に入れます。
コーヒーやお茶のにおいが染みついてしまいそうと思ってしまいますが、意外にも全くにおいが移ることはありません。
出がらしをしっかりと乾燥させてから使用しないと、においが移ったり水分が出てシミになってしまう場合もありますので気を付けましょう。
風通しのよいところに干す(虫干し)
古本を風に当てるだけでも、かなりにおいが取れるので手軽でおすすめです。
虫干しをするときは、風通しの良い日陰で古本を立てて開いた状態で数時間放置します。
雨の日などの湿度が高い日には、紙が湿気ってしまう上に脱臭の効果も低くなってしまうので、必ず晴れた日に行うようにしましょう。
ただ、虫干しはタバコのヤニ臭さや本自体にカビが生えている場合など、あまり強いにおいの染みつきには効果が期待できないので注意しましょう。
新聞紙を使う
かなり時間と手間がかかってしまいますが、確実に脱臭したい場合は新聞紙を使用するのがおすすめです。
新聞紙を古本と同じサイズに小さく切り、ページの間に1枚ずつ挟み、最後に本全体を新聞紙で包んでから数日間放置します。
頑固なタバコのにおいなども、新聞紙を使用するとかなりしっかりとにおいを取ることができ、出がらしのようにうっかり汚してしまうこともないので、大切にしたい本には新聞紙を使いましょう。
ゴゴゴゴゴ・・・さらに重曹も援用、図書館本を徹底脱臭 pic.twitter.com/Y6akDY8x9G
— 6dts (@6dts) 2016年9月24日
消毒用エタノールで本を拭く
古本自体にカビが生えてしまっている場合は、アルコールで拭き上げることでカビを退治・消臭できます。
本の表紙やカバーにカビが生えている場合は、消毒用のアルコールを布や脱脂綿に含ませてふき取ります。
拭き取った後は風通しの良い場所で干しておくと、本が湿気る心配もありません。
本の中のページにカビが生えてしまった場合は、消毒用の薄めたアルコールでは紙が湿ってヨレてしまうので、水で薄めていない無水エタノールで拭き取りましょう。
無水エタノールはドラッグストアなどで手軽に購入でき、水で薄めれば消毒用アルコールとしても使用できるので買っておいて損はありません。
また、カビが生えた本を開いたり拭き取ったりする際は、カビの胞子が他の本に付着しないように、できるだけ別の部屋で、窓を開けるなどして行いましょう。
公共図書館の方から、返却された本を箱に入れて数日間置いておいてから貸し出すと聞きましたが、学校図書館では、他の子が返した本をすぐに借りたいと言ってくる子がいます。なので、無水エタノールで消毒していました。水分が含まれると本がかびるからです。 pic.twitter.com/0iiEdcguzI
— ルキキさん (@aWJ1HRjss9wWS6Y) 2021年7月31日
古本の絶対に避けるべき消臭方法
古本の消臭で使ってはいけない方法は以下の通りです。
- スプレー消臭剤
- 香水など他の香りでごまかす
- 日に当てる
間違った方法で消臭しようとすると、かえって嫌なにおいが引き立ってしまう場合などもあるので気を付けなければいけません。
スプレー消臭剤
ファブリーズやリセッシュなどの消臭スプレーは、本に水分を含ませてしまうので、ヨレやカビの原因になりかねません。
本に直接かけるのはご法度ですが、どうしても手っ取り早くスプレーで消臭したい場合は、布に液を含ませて、表紙やカバーを拭き取る程度に留めましょう。
また、缶タイプのスプレーは消臭成分のパウダーが含まれており、本に付着すると変色などの原因にもなるので使用しないようにしましょう。
香水など他の香りでごまかす
においを消したい時に一番やってはいけない方法が、他の香りでごまかすことです。
香水などをかけても元の悪臭が無くなるわけではないので、カビやタバコのにおいと香水の香りが混ざって、より強い悪臭になってしまいます。
また、悪臭に限らず、香水やお香のにおいなども含めて、においの付いた本は売却時の買取価格が下がりますので、その本を手放す予定のある方は余計なにおいを付けない方が良いでしょう。
日に当てる
天日干しは、虫の忌避などには効果がありますが、紙が日焼けをしてしまうのでお勧めしません。
本が日焼けをすると、茶色く変色し古におい見た目になってしまうので、どうしてもカラッと天日干ししたい時は、十分程度の短時間で済ませると変色を抑えられます。
嫌なにおいの原因とは
古本の嫌なにおいの原因は、本自体が経年劣化で臭う場合と、カビやタバコのにおいが染みついている場合があります。
においの染みつきを防ぐには、カビ対策の除湿やブックカバーをかけるなどの方法が有効です。
本自体が原因のにおい
本には、製本する際に背表紙になる部分に糊が使用されているのですが、その糊が経年劣化すると独特のにおいが出ることがあります。
においが染みつかないように大切に扱っていても変なにおいがするという場合は、本自体の経年劣化によるにおいの可能性があり、この場合はにおいが発生してしまうことに関しては、仕方ないと思うしかありません。
後から付いてしまったにおい
古本についているにおいの原因は、「カビ」「タバコ」「本棚の木や塗料」です。
最も多くの場合は、古本の嫌なにおいはカビのにおいです。
紙が密集した状態の本は、湿度が上がるとカビの温床になってしまい、本自体にカビが生えていなくても、本棚や窓際などに生えているカビの胞子が飛んできて付着してしまいます。
本自体は綺麗なのにカビ臭いという場合は、部屋自体にカビが発生している場合が多いようです。
タバコを室内で吸うという場合、本などの紙製品や木の家具などは非常ににおいを吸収してしまうので、どうしてもにおいが染みついてしまいます。
また、部屋を清潔に保ってタバコも吸っていない場合でも、本棚の木材や塗料の経年劣化でにおいが発生し、本に染みついてしまう場合もあります。
本ににおいが付くのを防ぐ方法
最後に本ににおいが付くのを防ぐ方法をご紹介します。
- ビニールのブックカバーをかける
- 本のある部屋でタバコを吸わない
- 定期的に窓を開けて換気する
- 乾燥剤や除湿器で湿度を抑える
せっかく重曹や新聞紙ですっきりにおいが取れたら、もうにおいを付けたくないですよね。
上記のうち特に除湿は本のにおい防止に有効で、湿度を低く保つとカビ臭さはほとんど発生しなくなります。
カビの発生を予防したりタバコの煙に気を付けることで、本ににおいが付くのを防ぎ、長く楽しむことができますので、ぜひ試してみてください。