ヘアオイルなどのオイル由来成分の化粧品の捨て方とは
ヘアオイルなどのオイル由来製品の捨て方は、中身によって異なりますが基本的に液体状のものは中身を布にしみこませて、燃えるゴミに廃棄
パウダー状のものはそのまま燃えるゴミに廃棄で構いません。
オイル由来成分が含まれている液体は、環境汚染の問題から生活用水として排水することを禁止されていますので、きちんと分別するようにしましょう。
この記事では、
- ヘアオイルなど、オイル由来成分の入った化粧品の捨て方【中身編】
- オイル由来成分の入っていた容器はどうやって捨てる?
といった内容で使いかけ、使い終わったコスメの捨て方を解説していきます。
オイル成分が入った中身もさることながら、おしゃれな容器が多くなったので、捨て方に気を付けなければいけません
「このコスメはどうやって捨てればいいの?」「容器は燃えるゴミ?」などと悩んでいる方は、最後まで目を通してみてください。
ヘアオイルなど、オイル由来成分の入った化粧品の捨て方
化粧品を捨てる際は、容器と中身をそれぞれ分けて廃棄する必要があります。
中身がパウダー状のものや、マスカラのような小物であればそのまま燃えるごみとして破棄することができます。
化粧水やクレンジングなどといった液体がまだ残っている場合は、液体の成分によって処理方法が変わってきます。
大きく左右されるのが「オイル由来成分が配合されているかどうか」ということです。
本来、液体の大半は排水溝などに直接流して廃棄してしまっても問題ありません。
しかし油分をおおく含むものは環境汚染につながってしまうため、生活用水として排水することを禁止されています。
そのため、中の液体部分は要らなくなった布などに染み込ませてから、燃えるごみとして捨てる必要があります。
これらを踏まえたうえで、化粧品をざっくり分けると
- 水性寄りの液体
- 油性のクリームやリキッド
- パウダー状
- 部分コスメ関連
の4つに分けられますので、ひとつずつご説明します。
水性寄りの液体
例:香水、化粧水、美容液
香水はアルコールが含まれており揮発性が高いので、まずが中身をいらなくなった布などにしみこませて空にしてください。
そのままだと香りが強いため、袋に入れて口を縛ってからごみ袋に捨てることで処理することが可能ですが、時間に余裕があれば香水を蒸発させてから捨てたほうがより安全です。
ベランダなど風通しの良い場所に置いておくと早く蒸発しますよ。
化粧水のような油分を含んでいないものは、そのまま中身を水道などに流して破棄してOKです。
容器はフタと本体の素材に合わせて自治体の指示通りの分別で分けて、破棄やリサイクルしましょう。
香水や美容液は内フタが簡単に開けられないことがあります。
かといってそのまま破棄して良いというものでもありませんので、その場合は根気よくスプレーを何度も押したり、スポイトで吸い出してください。
油性のクリームやリキッド
例:乳液、ファンデーション、ヘアオイル、シャンプーコンディショナー
油分を含む液状のものはそのまま排水に流せないので、いらなくなった布やティッシュなどに中身を染み込ませましょう。
中身を染み込ませたものは燃えるごみとして捨てることができます。
ファンデーションでパクト型のものは上蓋の内側に鏡がついている可能性があります。
鏡は燃えないごみになりますので、上蓋と下部分を分解してそれぞれ捨てるようにしてください。
パウダー状
例:パウダーファンデーション、ルースパウダー、アイシャドウ
粉そのものは燃えるごみとして捨てられます。
容器も素材に合わせて分別するようにしてください。
パフやチップ、ブラシなども燃えるごみとして破棄してしまってOKです。
こちらも鏡がついているものは燃えないごみとして捨てる必要があるので混同しないように注意してくださいね。
部分コスメ関連
例:マスカラ、リップスティック、アイライナー、マニキュア
部分メイク用品はペンシル状で分解がしづらく、中身が残っていたとしてもほかの化粧品に比べると、そもそもわずかです。
そのため中身を分けたりする必要はなく、そのまま燃えるごみとして捨ててしまって問題ありません。
新品同様でたくさん残っているマニキュアや、リップグロスはいらない布などに染み込ませてから燃えるごみで中身を捨てるとより環境にやさしいですよ。
リップスティックやマニキュアの容器は、ガラスやアルミの商品もあります。
これは燃えないゴミとして捨てたほうが良いため、容器の素材をよく確認してから分別するようにしてください。
オイル由来成分の入っていた容器はどうやって捨てる?
オイル由来成分が入っているものは、中身を直接排水できなかったように容器も多少きれいにしたほうが良いです。
ただし、容器をプラスチック資源として破棄する場合はリサイクル工場で洗浄してから加工されることが多いので、そこまで神経質に洗う必要はありません。
またすすいだ水を流すことで多少なり環境汚染にもつながります。
この点からもボトルタイプの場合はさっと流す程度で済ませましょう。
チューブタイプのものは手間でなければハサミで切ってしまい、中をティッシュなどで拭えばより油分を取り除いた状態で捨てることができます。
瓶の場合は中を洗いづらく、水ですすぐと油分と反発してしまい落ちにくいです。
その場合はぬるま湯よりすこし熱めのお湯と、洗濯用洗剤を中に入れてシャカシャカとシェイクすると油分が分解されて落としやすくなりますよ。
もし瓶の口が大きければ、卵の殻を使うとよりきれいに洗えます。
お湯と洗剤と一緒に卵の殻を粗めに砕いたものを一緒に入れてシェイクすると、殻がタワシのような役割となって中の汚れをきれいに擦り洗いしてくれます。
排水ネットなどに中身を排水すれば殻だけが残りますので、殻は燃えるごみで捨てれば完了です。
卵の殻ならどの家庭にもあると思いますので、よかったら試してみてくださいね。
同じ理由から捨て方に気をつけたい食品や日用品
油分を含むものを燃えるごみで直接捨ててはいけないことはわかりましたが、同様のことがほかの場面でも言えます。
これらを使いきれずに賞味期限が切れてしまった場合は、無理して食べても胃もたれなど体調が悪くなってしまう可能性が高いです。
やむを得ず破棄するなら、化粧品のときと同じように要らなくなった布やティッシュ、新聞などに包んで燃えるごみとして捨てるようにしましょう。
この際、食品の匂いにつられて鳥や野生の動物がごみを荒らしてしまう恐れがあります。
近隣迷惑の原因になってしまうので、包んだ食品はポリ袋などに入れ、口を固く結んでからごみ袋に入れるようにすると安心です。
容器も資源ごみとして捨てられるものであればティッシュで残りをぬぐうなどして、キレイにしてください。
日用品だとハーバリウムやオイルライターなども中身と容器で分別が必要ですね。
ハーバリウムも化粧品同様に液体を染み込ませて、中身の花などと一緒に燃えるごみとして捨てられます。
容器は口が小さく洗いづらいものが多いと思いますので、お湯と洗剤で洗ってからキャップと本体を分別して捨てましょう。
オイルライターは燃えるごみとして捨てられそうですが、危険物として分別する地域が多いです。
また自治体によっては中身を空にしてから破棄するようにと、取り決めている地域もあります。
その場合は上部のカバーを外し、中の火打石などを分解していくと中のオイルを栓しているノズルがありますので、そこをゆっくりペンチやピンセットなどで引き抜くと徐々にガスが抜けていって破棄できるようになります。
小さくても可燃物の詰まった小瓶のようなものですので、中身の飛び散りや引火など
取扱いには十分に注意してください。
なるべく捨てる手間を減らしたいのなら
思ったよりも中身が残っている場合はフリマサイトなどで売ってしまうのも手です。
特に化粧品は需要があり、気になっている化粧品を少しだけお試ししたい人に人気があります。
限定品などでない限り、数百円の利益になる程度ですが分別する労力がなくなる代わりにちょっとしたお小遣いに換金できたらいいですよね。
ただし開封してからかなり日がたっているものなどは肌トラブルなどが起こるリスクもあり、何かあったとき責任を問われてしまう恐れがあります。
出品する場合はまだ開封してまもないものなどに限定しましょう。
ほかにも分別が面倒そうな商品を避けるという方法もあります。
例えば詰め替え用を購入するようにしたり、量り売りの化粧水を購入することで複雑な形状のごみが減ります。
まとめ
ヘアオイルなどの、オイル由来成分が入ったコスメの捨て方は、基本的に内容を布やティッシュなどにしみこませて燃えるゴミでOKということがわかりました。
容器はそれぞれに合った捨て方が必要でしたね。
かわいい容器は詰め替え用を購入したりして再利用してみるのも良いですね
プチプラのコスメなども増えてきたので、いつの間にかたくさんのコスメを持っていて断捨離したい!という方も多いのではないでしょうか?
ガラスや鏡などは、各自治体によって分別が違う場合もあるので、地域の分別方法に合わせて廃棄することを心がけましょう。