原付の通勤距離の限度を考える時は、単純に距離で判断しようとすると、勤務先までの交通状況によって所要時間が異なります。
朝の交通渋滞はつきものだと思いますので、それを踏まえた目安の時間を片道10㎞ごとにピックアップしてみました!
まずは実際に原付通勤をしている人の声をもとに近い感覚の意見から自分に合った距離を確認してみましょう。
今回は50cc以下の原付バイクで、最高速度である時速30㎞で計算したときの目安になります。
片道10㎞・・気兼ねなく通勤できる範囲
道が空いていて、早くて20分くらいですが渋滞などを考えると30分程度のようです。
車は税金かかるし保守も大変だから原付通勤しようかと思ってる。片道10㎞なら原付でも何とかなるかな。
— 予備労働者pon (@UndecidedPon) 2021年3月31日
自転車を買ってもらいました😆
— ちゃっちー (@711chacotin) 2021年3月21日
暖かくなってきたら
自転車で通勤したいと思います。
片道8㌔
往復16㌔
お天気がいい日は自転車で
暑くなったら原付で
☔が降ったら🚗🚕🚙🏎🚐🚘🚖💨
なんて贅沢w🤣🤣🤣
楽しみ〜ぃ
片道20㎞・・頑張れる人と分かれるライン
道が空いていて、早くて30~40分くらい。
渋滞などを考えると最大で1時間はみたほうがよさそうです。
おはようございます🍀
— 氷見斗☆ブログ活動中【福岡在住】 (@UrA8av) 2021年2月25日
今日の積み上げ#ブログ更新
会社員だった頃は朝2時に起きて
原付で 片道15キロの職場に通勤してました
雨の日も 台風の日も 雪の日も
こんな働き方をしていたら
心身共に病気になります
今はバイトですが幸せです
大事なのは会社員になる事じゃない
稼ぐ力を身につける事
しかしなぁ、冬場どんだけ寒いか知ってるからなぁ。昔、片道1時間かけて原付で通勤してた時は、深夜に帰宅した後、1時間以上こたつの中でぬくぬくしてないと足の感覚が戻らなかった。
— 紺野アスタ@pixivFANBOXやってます (@asta_konno) 2021年2月18日
原付片道16kmで30分。この寒い冬に原付通勤デビュー✨やれるやれるて原付買って乗ったら怖くて。一週間半べそ状態(笑)でもワークマンのイージス着て完全武装。70分乗って大丈夫だった。1℃の雪が舞う夜にも乗れた。雨で40分乗れた。 Darlingがいつも応援してくれる。カドルタイムでチャージok!
— Honey🚴ゆる~っと行こう (@honey_bike) 2021年1月12日
片道30㎞・・毎日は厳しいレベル、猛者かも。
道が空いていてもこの距離だと1時間でたどり着くかどうかのようです。
法定速度厳守で走行し、渋滞も考えると2時間弱はかかってしまうかも知れません。
ォァ〜〜〜中型バイクの免許取りいくことが決定した〜〜〜〜〜〜でも原付でおやすみの度に片道30はしんどいで
— 🕺河井🕺 (@lanlanlan_peace) 2019年6月19日
この中で、自分の感覚的に許容範囲内だった距離はどれくらいだったでしょうか?
集中力だったり、天候リスクなども考えると1時間以上かかってしまうのは厳しいボーダーラインかなと私は思いました。
バイク(原付)通勤のメリットとは
原付で通勤をするメリットは、何より使い勝手の良さです。
車に比べて抜群の使いやすさを知れば、明日からでも原付通勤にしたくなるはずです!
今、あなたが普通自動車の運転免許をお持ちなら、それで原付に乗ることができます。
持っていなくても、原付免許はそれほど難しいものではありません。
スムーズにいけば、半日で取得することができます。
さて、その使い勝手の良さについてご紹介します。
まずは、何と言っても小回りがきいて交通量の多さにも強いことです。
何かと慌ただしい朝、渋滞に巻き込まれると、間に合うかどうかハラハラしますよね。
その時に、地元ならではの細い道も自由自在に入り込め、自動車だとすれ違えないようなところもスイスイ進むことができます。
交通量の多い道対策で抜け道や最短ルートの開拓、お気に入りの場所を通過点に入れた通勤ルートなど新しいルートを試すことができるのも原付の楽しみのひとつと言えると思います。
また車に比べてとても時短になります。
もちろん帰り道に急遽、寄り道することだって可能です。
原付はエンジンを切った状態で押し歩きをすると「歩行者」とみなされます。
そのため自動車などでは叶わなかったUターンも横断歩道などを利用すれば可能になるのです!
通り過ぎた後に「コンビニ寄るんだった!」なんて時に臨機応変に乗れるのは便利ですよね。
そして、圧倒的な燃費の良さもメリットの一つでしょう。
車と比べてガゾリン代が安く済むので、毎日の通勤にはオススメです。
なんと1リットルで70キロほど走ることができるものが多いんですよ。
また駐車場代や保険料が自動車よりも安く済む、ということもメリットです。
50cc以下の原付は【原動機付自転車】と道路交通法で総称しているため、自転車同様で駐輪場に停められるのです。
自動車よりもずっと安く駐車場を借りるもしくは地域や大家さんの好意によっては無料で借りることも可能なのです。
保険料もバイク保険だと平均で月々2000円程度と自動車よりも安く済ませることができます。
満員電車に揺られながら朝晩通うストレスからの解放や通勤時の他人との接触を減らすことができて安心というのもこのご時世で大きなメリットとなるのではないでしょうか。
それにお気に入りのバイクを勤務先で自慢できちゃうのも原付通勤のメリットと言えますよね。
バイク(原付)通勤のデメリット
そんなメリットがたくさんある、原付での通勤。
では、デメリットはあるのでしょうか?
一番気になるのは、天候です。
原付は自動車と違い、屋根がありませんそのため、天候に大きく左右されてしまいます。
夏は暑いけど、日焼けやケガのリスクを考えるとあまり薄着で乗るわけにもいきませんし、冬は寒気が直に当たるので防寒具がないと凍えてしまうでしょう。
雨が降っていると、カッパなどの雨具が必須になります。
それに原付はハーフヘルメットが多いですがその場合、雨や強風によるホコリが目に入ってしまうケースがよくあります。
ゴーグルや眼鏡がないと視界が悪くなってしまい、運転しづらくなることも不便な部分です。
そのため「今日の天気は?帰りは?」と、自動車や電車通勤の人よりも毎日天気予報を眺める必要がでてきてしまいます。
また原付に乗るときにはヘルメットの着用が義務とされています。
春秋の涼しい時期はもちろん、冬場の寒い時期はヘルメットが暖をとる味方にもなりますが暑い夏でも絶対に着用しなければいけません。
夏の暑い日、汗で蒸れたりヘアセットが崩れたり、ということもデメリットでしょう。
また自動車通勤でもありえますが渋滞などで通勤時間が読みづらくなったり原付部品やタイヤの消耗などメンテナンス費用が発生してしまいます。
これも公共交通機関での通勤や自転車通勤と比べてすこし難点かも知れません。
そして、事故にあった場合のリスクも考えなければならないことです。
車なら、エアバックやシートベルトなど身を守るものがありますが、原付となるとほぼ生身…。
二輪なので濡れているマンホールの上やちょっとした段差などでスリップする事故は原付でよく発生します。
また自転車よりもスピードが出るので細道に入った際に、「出会いがしらで衝突」といったケースも原付やバイクならではだと思います。
原付通勤需要の増加から事故の際の被害は、大きくなる傾向があり、原付やバイクでの通勤自体を禁止している会社もあるようです。
快適な原付通勤のための工夫とは?
一番の心配は「交通量の多さ」だと思います。
交通量が多いことで通勤時間が余分にかかる心配もありますが車通りが激しいエリアでは排気ガスが気になる方もいるのではないでしょうか。
匂いもそうですが身体にも良くないのでできれば避けたいところですよね。
そういった場合は交通量の多い道を回避する抜け道やそもそも交通混雑が少ないルートを開拓しておくのも方法だと思います。
もし通勤時間が変わらくても体調面やストレスなど精神的な負担は緩和されますよね。
また交通事故も交通量が多いところほど発生しやすくなります。
通勤中は終始、気を張った運転が求められると思いますので安全に楽しく原付通勤をするためにも無理のない運転をするように心がけましょう。
また音楽を聴きながら運転するのも気分転換になります。
ただしこの場合、イヤホンやヘッドホンで聴くと各都道府県の条例によってイヤホンでの音楽鑑賞を禁止されている地域では条例違反となってしまう場合があります。
場合によっては罰金を支払うことにもなりかねません。
音楽を聴く場合はスマートフォンを利用してスピーカーで聴くなどするようにしてください。
また車体が細身の原付を買うことで細道でのすれ違い時にすり抜けしやすくなることも考えられます。
片側1車線以上の道路では、無理な追い抜きをすることでの接触事故や自動車ドライバーの死角にはいってしまい左折時の巻き込み事故も予想されます。
道路交通法ではすり抜けや追い抜きなどの行為は違反にあたらないようですが、法律違反以外でのトラブルやリスクは十分にありますので運転の際には注意するようにしましょう。
すぐできる通勤距離を測定する方法
距離=時間と簡単に計算することが出来ないのが原付や自動車のような道路を使った移動だと思います。
ですが移動距離からおおよその通勤時間を算出することは可能です。
【60分 × ( 片道㎞ ÷ 時速30㎞ ) = 通勤時間】
で算出することができます。
たとえば片道10㎞でしたら
60×(10÷30)=60×0.3333…
=約19.8分
となり、おおよそ20分と割り出すことができます。
ちょっと小学校の算数を思い出しますね。
この計算には渋滞や信号待ちによる所要時間が含まれていないため、実際には大目に見て30分弱といったところだと思います。
自分で計算も可能ですが、専用のサイトもあります。
完全に数学を応用した計算ソフトを利用しているサイトが【Ke!san】です。
ただしこちらも渋滞や信号待ちによる停車や減速・加速が考慮されていないため、片道距離に合わせてこの時間に10~20分程度追加して見積した方がよさそうです。
ほかにも有名な予測サイトのナビタイムではツーリング用のアプリがあります。
こちらも目的地を入れることでおおよその目安を割り出してくれる優れものです。
こういったものを利用することでより正確な時間予測ができますね。
バイク通勤に必要な手続き
まずは原付の免許を取得する必要があります。
原付のみの免許もありますが普通自動車免許を取得することで50cc以下であれば原付の運転も一緒に運転が可能になります。
次に事故に備えて自賠責保険と任意保険に加入するようにしましょう。
自賠責保険は原付などの運転によって他者を事故に巻き込んでしまった場合について損害補償をしてくれる保険です。
任意保険はそれ以外の建物や対向車などに損害を与えてしまった場合について損害補償をしてくれる保険です。
どんなに気を付けていても不慮の事故だけはどうしても予測することができません。
加入しておくようにしましょう。
免許や保険がととのい、原付も購入出来たらそもそも、原付やバイク通勤を許可しているのか勤めている会社の人事総務に確認をとってみましょう。
原付通勤が可能でしたら勤め先の指示に従って通勤経路や誓約書などの必要書類の記入と提出します。
また免許証、標識交付証明書、自賠責と任意保険を提出し安全に通勤できることを勤め先へ証明する必要もあります。
それと天候に左右されますので、雨・風・夏季・冬季に対応した用具を買っておくといいと思います。
雨ならカッパや長靴、風ならウインドブレーカー夏季はファンといった簡単な冷却装置や冬季ならダウンジャケットやマフラーなどが必要になると思います。
初期費用が結構かかってしまうと感じてしまいますがお気に入りのブランドなどで揃えるとより通勤が楽しくなるとおもいますよ。
通勤に適したバイク選びのポイント
通勤には下記のような原付がオススメです。
・車体重量が70㎏台など、軽いもの
・後輪だけではなく前輪にも多少ブレーキが利くもの
・お弁当など入れられる大きなトランク
・国内メーカーなど、部品が安価で手に入れやすい車種
・何よりも好みのデザイン!
車体重量が重ければそれだけ車体が安定しますので軽ければ軽いだけ良いというわけではありませんが軽い分、燃費が良くなり日々の維持コストを抑えることが出来ます。
歩行者が突然飛び出してきた場合などに対応できるように前輪も少しブレーキ機能がついていると安心です。
ただし前輪のブレーキがしっかりしていると急ブレーキをかけた際にその勢いで原付ごと前に転倒してしまう危険があるので前輪ブレーキは付いていないものが多いです。
また通勤となるとお弁当やスーツの背広など仕事道具を持っていくことになると思うのでトランクの中にたくさん入れられると便利ですよね。
維持費も大切なポイントになります。
外国産のオシャレな原付も中にはありますよね。
車体本体価格は同じくらいか、もしかすると国産メーカーよりも安い場合もあります。
ですがその分、マイナーな車体はメンテナンス時の部品の取り寄せが大変だったりします。
これは自動車でも同じことがいえると思います。
在庫を常にディーラーが持っているとも限らず取り寄せに時間がかかってしまったり海外からの輸送費もかさみ割高なことが多いです。
そして、なによりも原付選びで大切なことは「気に入った原付を選ぶこと」です。
ずっと乗り続ける原付ですから愛着が沸いていることで通勤が楽しくなったり原付を見るたびに嬉しくなりますよね!
まとめ
原付通勤は、メリットがたくさんあることが分かりました。
電車通勤や車通勤に疲れを感じている方は、試してみる価値がありそうですね!
手軽に始めることができるのも魅力です。
今まで満員電車や自転車で移動していた距離を、原付で走るのはとても楽しい気がします。