グレープフルーツの実がならない原因とは?正しい育て方をくわしく解説!
グレープフルーツに実がならない原因は
- 株がまだ若い
- 剪定に問題がある
というケースがほとんどです。
株が若い、という場合はもうすこしじっくりと育ててあげる必要がありますが、剪定方法は正しい方法でしてあげないと逆に株を弱めてしまうので注意が必要です。
私もグレープフルーツが大好きで、何度も種から発芽させています。
鉢植えでも立派な葉が開くし、香りも見た目もよいので家のあちらこちらに観葉植物として活躍してもらっていますが、しっかり実まで着けてみたい!と思いネットの情報をまとめてみました。
グレープフルーツを育てているんだけど、実がつかない!、実をつけるための正しい育て方が知りたい!といった方にはためになると思いますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
グレープフルーツの実がならない原因は?
グレープフルーツの実がならない原因は
- 株がまだ若い
- 剪定に問題がある
これらが主な要因とお伝えしましたが、ひとつずつ詳しく説明していきます。
株がまだ若い
まず、植えた苗が種から植えた【実生苗】か、接ぎ木された【接ぎ木苗】かによって実がなるまでかかる期間が異なります。
接ぎ木苗を購入し、植えた場合はだいたい3~5年ほど経つとグレープフルーツの実ができるようになると言われています。
しかし実生苗の場合は実がつくようになるまで10年ほどかかるといわれています。
株の育ち具合にもよりますが、遅いと実がつくようになるまで10年以上待つ場合も。
数年で収穫を夢見ていた場合は残念ながらもう少し辛抱が必要のようです。
剪定に問題がある
枝の伸び方が著しい部分や、枝葉が混み合っている部分を整えるために剪定する場合があります。
これを間違えたやり方で切ったために実がつかない場合があります。
グレープフルーツは過去数年間で伸びた枝に花芽をつけるようになります。
その部分を剪定してしまうと花芽となる部分がカットされてしまうため花が咲かず、結果実がならないといったことになるのです。
9,10月以降に剪定すると花がつきにくくなるため剪定をしたい場合は春や初夏など暖かい季節にするといいですよ。
グレープフルーツの正しい育て方は?
グレープフルーツは初夏に花をつけ始め、秋の終わりごろから冬にかけて実がなり、4月ごろ収穫できる植物です。
そのため寒さに弱く、栽培環境にも配慮が必要です。
育てる場所を決める際は鉢植え・地植え栽培を問わず防寒対策のできる場所で育てるようにしてください。
また防寒対策だけではなく、寒風が当たらないようにすることも重要です。
ポイントをピックアップしましたので参考にしてみてください。
日光と温度
寒い場所を嫌うグレープフルーツは、日当たりがいい場所で育てるようにしましょう。
平均気温が18℃以上と温暖な気候のほうがよく育ちます。
そのため寒冷地での栽培する際は鉢植えの場合に限りますが冬場だけ室内に避難させるなど少なくとも気温が0℃以下の環境にならないようにしてください。
肥料
地植えの場合は水はけがよく、栄養の多い土に植えてあるとよく育ちますので春・夏・秋と年に3回ほど肥料をまくようにしてください。
土からまんべんなく養分を吸い上げることができますよ。
また鉢植えは赤玉土と腐葉土を混ぜた土や果樹専用の培養土が販売されていますので、それを使用して栽培すると生育がよくなります。
水やり
グレープフルーツは水をそこまで頻繁に与える必要はありません。
乾いたらたっぷり与え、また乾くまで水やりは控えるようにしましょう。
鉢植えなら、表面の土が乾いてきたら水を与える程度でOKです。
土めいっぱいを湿らせるイメージで鉢の底から水が流れ出てくるまで与えると完璧です。
地植えの場合は土がかなり乾燥してくるまで水やりをする必要はありません。
ただし乾いてきたら鉢植え同様、土の表面だけではなく根っこの部分の土までしっかり水分がいきわたる様に水をたっぷり与えてください。
このように水分をあまり与える必要がないため雨がよく降る場所で栽培することもあまりよくありません。
株そのものが病気になってしまう恐れもあるので雨が当たりにくい場所で栽培することがベストです。
グレープフルーツを育てる際に起きがちなトラブルとは?
「柑橘類はこまめな手入れが必要」といわれていますがグレープフルーツも同様です。
よく起きるトラブルは下記のとおりです。
- 葉が枯れた
- 病気にかかってしまった
- 害虫
原因と対策をご紹介していきます。
葉が枯れた
葉が枯れてしまった時期によって原因が異なります。
冬は寒さ対策が不十分であったり、乾燥や水の与えすぎによる根腐れが原因なことが多いです。
夏は逆に水を与えなさすぎて枯れてしまうことがよくあります。
育ちやすい環境の見直しや水の与え方を調整してみるといいですよ。
また、これから紹介する害虫が木の養分を吸い取ってしまい生育不良になってしまっているために枯れている可能性もあります。
この場合、病気にかかってしまう・すでに病気にかかっていることが考えられます。
異変が起きている葉は除去するようにしましょう。
病気にかかってしまった
原因としては水のあげすぎなどの栽培環境や害虫による葉の痛みから病気にかかってしまうケースがあります。
日当たりが悪かったり、比較的寒い場所で栽培していると病気にかかることや弱ってきてしまう場合があります。
カビなど目に見えてわかる異常はその枝を切り取るようにしてください。
新芽が出てきている場所はそこから花や実がついてきますので、なるべく影響がでないように
切除することで被害を少なく抑えられます。
害虫
果実が実るため、害虫は発生してしまいがちです。
よくつく虫はエカキムシという虫で、葉を食べてしまう害虫です。
葉が光合成することで養分を蓄え、育っていきますのでエカキムシが葉に付着していた場合はすぐに駆除するようにしましょう。
エカキムシのほかにもアブラムシやハダニ、アゲハチョウなどが木の幹や枝に近づいてくることが多いです。
対策としては定期的に葉の表裏や幹に虫と虫の卵がついていないかチェックをすることで未然に防げたり被害を少なく抑えられます。
または殺虫剤を使用したり、害虫対策用のネットをかぶせることも方法としてあります。
ついに実が!収穫方法とは
グレープフルーツは冬にかけて実がなり、4月ごろ収穫できます。
越冬させることで味がよくなりますが、収穫のタイミングを逃してしまうと、実が落ちてしまいます。
タイミングを逃したくない場合は少し早めに収穫して追熟しましょう。
風通しの良い冷暗所で1,2か月くらい置いておくといいです。
多少、黄色みがまだ弱い状態で収穫したとしてもこの方法でおいしく食べることができますよ。
収穫した実の活用方法とは?
せっかく栽培できた実ですから、果実だけではなく皮まで余すところなく全部を大切に使い切りたいですよね。
そんな皮の活用方法をご紹介します。
- 料理で使う
- 芳香剤や芳香剤として使用する
- キャンドルにする
- 油汚れ掃除に使う
- 肥料にする
料理で使う
お菓子作りなどでは皮を使って作れるものがいくつかあります。
マーマレードのようにジャムの中へ薄く切った皮を入れて煮込んだりオレンジピールのような砂糖漬けにして保存がきくように加工することも可能です。
また、グレープフルーツの果肉をつかったマリネなどを彩る器としても皮を使うことができますよ。
芳香剤や消臭剤として使用する
好きな大きさにカットして好みのお皿に乗せれば簡易的な芳香剤の出来上がりです。
自然な香りになるのでリビングなど広い部屋ではあまり香りを楽しむことができないかもしれません。
トイレや脱衣所など狭い範囲で使うといいですよ。
強く感じたいときは、から揚げにレモンを絞る時の要領で皮をつまんでください。
中の精油成分が出てきて香るようになります。
また、柑橘系の香りには消臭効果もあります。
トイレもそうですが下駄箱などに置いておくことで芳香剤としての役割をしながら気になるニオイを和らげてもくれるのです。
キャンドルにする
ロウを使ったキャンドルのように切ったり混ぜたりするのではなく、皮をキャンドルカップにみたてて、明かりを灯すこともできます。
作り方は枝がついていたほうを下にしてお椀のような器になるようカットし、中心の芯を残して果実部分をくり抜いたものを用意します。
器上の皮の中にオリーブオイルを注ぎ、くり抜くときに残した芯をろうそくの芯の代わりに火をつけるとキャンドルにすることができます。
器が転倒し、オイルがこぼれないよう安定して置くことができる形のグレープフルーツを選ぶと作りやすいです。
熱することで香りが出てきてアロマキャンドルのようになりますよ。
長時間の使用は難しいですが、お子さんと実験してみるのもいいですね。
油汚れ掃除に使う
皮から出る精油部分には油汚れを落とすのにも使えます。
少しつまんで柔らかくした皮の外側をつかって電子レンジやコンロ回りをこすってみてください。
拭き上げには皮の内側のフサフサしている白い繊維質を使うことで、ほかの掃除用具を使わず皮1つで掃除が完結できますよ。
さらに、洗剤などにも含まれているリモネンの力を借りて手作りのお掃除洗剤をつくることもできます。
皮と皮がたっぷり浸るくらいの水を一緒に鍋に入れ15~20分くらいコトコト煮たら完成です。
皮を取り除きスプレー容器に入れておけば油汚れの掃除だけではなく、フローリングの足跡拭きや皮製品の艶出しなどにも活用することができます。
肥料にする
有機肥料と混ぜ合わせて発酵させることで対比にすることもできます。
必要なものはコチラです。
・中の果実部分と水気をとったあとよく乾燥させた皮
・堆肥土など多少微生物がいる、養分を肥えている土
・乾燥させた卵の殻
・すべてを混ぜ合わせるプランターのような容器
これらに全部を混ぜ合わせ、よく日が当たる場所において時々混ぜることで皮が肥料へと変わります。
これでできた土を花壇などに撒くことで次の植物を育てるときの栄養素にもなってくれますよ。
品種によって育て方に差はあるか?
グレープフルーツは品種によってそこまで育てやすさなどに差がないようです。
寒さなどに対する耐性についても、どの品種も同じと思ってください。
ただし、サガンルビーなど果肉が赤くなるのが特徴の品種では夜間の温度が低めの土地だと果肉の色が赤くならない、赤くなりにくいといった違いはあるようです。
味に差は出ませんが見た目までこだわりたいという場合は育てる温度環境に合わせた品種を選ぶとより栽培が楽しめそうですよ。
グレープフルーツの花言葉、エピソードなど
グレープフルーツの花言葉は「乙女の無邪気」です。
初夏に先始める花は、真っ白でくりんとした花びらがかわいらしく、一緒にさわやかな香りが漂います。
こういったところからも無垢で純真さがイメージされたのかもしれませんね。
またグレープフルーツの「グレープ」という由来ですが、ミカン科の植物なのでブドウとは直接関係がありません。
ひとつの木にたくさんの実がなることから「房に実ったブドウのようだ」という見た目でグレープフルーツと呼ばれるようになったといわれています。
さらにグレープフルーツを漢字で書くと「葡萄柚」とも書きます。
もともと中国でそう書かれており、中国から伝来してきたそうですよ。
まとめ
グレープフルーツに実がならない原因は
・株がまだ若い
・剪定に問題がある
というのが原因でした。
株がまだ若い場合は、この記事で紹介した正しい育て方を実践して花咲くことを楽しみにじっくり育てていきましょう!
もう一つの原因である、選定方法はご紹介した通り、春~初夏ごろに過去数年間に勢い良く伸びた枝を避けて行いましょう。
ひとつの木にたくさんの実をつけるグレープフルーツですので、春・夏・秋としっかりと肥料を上げてたくさん実をつけることを目標に頑張りましょう!
我が家のグレープフルーツは種から植えた、【実生苗】ですので実をつけるのはあと数年はかかりそうです。
実をつけるまでじっくりと育てていきたいと思います!
すぐに果実をとってみたいという方は、接ぎ木苗をホームセンターやメルカリなどでも出品されているのを見かけますので、購入してみてくださいね。
きっと自分で育てたグレープフルーツは美味しいだろうなぁ