除草剤をまいた部分が乾くまでは子供やペットなどを庭に入れないようにしましょう。
一般的に除草剤は、草に影響を与える薬品なので人間や犬などのペットに影響がでてしまうような毒物ではないものが大半です。
そのためもし口に入ってしまったとしても大事に至るケースは少ないようです。
ただし毒物ではないといっても薬品に変わりはありませんので腹痛など軽度の症状が起きることは考えられます。
皮膚に付着した場合も濃度にもよりますが、かゆみやかぶれを引き起こす可能性があります。
どちらにしても、子供などが除草剤のついた草に触れたり、触れた手を口にしてしまった場合は適切な応急処置を行ったほうが良いです。
ものすごく危険、というほどではありませんが全くの無害というものでもないので「乾くまでは近づかせない」ようにするということが一番大切なことになります。
知っておきたい昨今の除草剤事情
そもそも除草剤とは農薬のカテゴリーの一種です。
農作物の成長を妨害する雑草や庭に生える雑草に対して駆除を目的とする薬剤のことを指します。
そのため標的は雑草で、草木のことになりますので多くの除草剤には人や動物、病原菌へ作用する成分が含まれていないものがほとんどです。
市販で手に入る除草剤は「液体タイプ」と「顆粒タイプ」の2種類があります。
どちらも雑草駆除の効果はありますがそれぞれ使う場面に適したものを使うことでより効果が得られます。
液体タイプは今生えている雑草に効果がある除草剤です。
すでに液状になっているためそのまま散布することができて楽です。
そして土にまくことで液が土の中に浸透していき薬剤が無駄なく行き渡ることがメリットとなる部分です。
ただし逆をいってみると、液状で流れやすいということなので直後の雨や水やりによって液剤が流れてしまいやすく効果が長続きしないというデメリットもあります。
液体タイプは一度除草して少ししたら新たな植物を植えたい、というケースに適しています。
顆粒タイプは乾燥した粒状で、固体の除草剤です。
使い方は地面に粒のまま撒くだけで完了しますので液状タイプよりも簡単ですね。
雨や水やりをすることで顆粒の除草剤が溶け出し地面にゆっくりと浸透していくことで除草の効果を得るような仕組みになっています。
液状タイプよりも時間をかけてゆっくりと除草剤が浸透していくので、これから生えてくる雑草にも効果を得られるのが顆粒タイプのメリットです。
裏を返せば、長期的に除草効果を得られるのでその後しばらくは新しい植物を植えても除草剤の効果で枯らせてしまう可能性が高くなってしまいます。
顆粒タイプはしばらく更地にしておきたい場所に適しています。
デメリットは、まくときにムラが起きやすかったり雨や水やりをしないような環境だと効果が弱くなることです。
さらに除草剤の効果にも、いくつか種類があります。
除草は「まいた周囲を枯らせる」ものと「まいた場所だけを枯らせる」ものがあります。
使い分けしたほうがより求めている効果を得られると思いますので合わせて確認をおススメします。
意味合いが少しややこしいですが駐車場スペースなど根こそぎ除草したい場合は周囲を枯らせるタイプが適しています。
ガーデニングなどではまいた場所だけを枯らせるタイプが適していると言えます。
除草剤以外の雑草対策とは?
除草剤をまく以外にも、雑草対策はいくつか方法があります。
ひとつめは雑草がよく生える部分につかっている土を雑草が生えやすくなる土とは異なる物へ替えるということです。
これは何か植える予定の無い、通路になるような場所や庭のシンボルツリーの周りなどの植木を植えた周りなどによく用いられているかと思います。
たとえば、ウッドチップや砂利などを敷き詰めます。
こうすることで土の状態よりも草が生えにくい環境となり雑草の繁殖をおさえることができます。
また、ウッドチップや砂利を敷き詰める前に地面を「転圧(てんあつ)する」こともオススメです。
転圧とは、土を専用の重機などでギュッと押し固めることです。
固めることで種が地面に埋もれず、根が張りづらくなるため雑草が生えてこなくなるという狙いです。
コンクリート工事や人工芝を張るときなどにやる作業なので、庭の外構をしたことがある方は知っている方も多いと思います。
実際に私の家も転圧してから砂利を撒いたのですがほとんど雑草が生えてくることはなくなりました。
全くというわけでは無いので、しぶとい草がたまに生えますが半年に数本引き抜く程度の手入れで済んでいるので個人的にはかなり有効な方法かなと思います。
自力でもできますが、重機をレンタルするなど手配が必要なので、専門の業者に依頼してしまった方がお金はかかりますが手軽です。
初期投資ができる環境であれば試してみてもよいと思います。
もしくは「防草シートを張る」ということも手です。
防草シートは黒いロール状に巻かれた長いビニールのことで名前の通り草が生えてこないように土全体を覆うものです。
ホームセンターなどで誰でも購入できるので業者へ依頼することなく自力で取り付けられるのがメリットです。
これを使うことで雑草の種がそもそも土に落ちなくなり日光が当たらず水も降ってこない環境になり草木が生える条件が絶たれる方法になります。
隙間なく防草シートを張るのは少し手間ですが一度しっかり張ってしまえば防草シートが破れない限りそこから雑草が生えてくることはほぼ無くなります。
まとめ
ガーデニングを始めようとしたりしばらく手入れをしていないとあっという間に生い茂ってしまう雑草。
適度に雨が降ったり、あたたかな気候になってくる春先からぐっと増えてきてしまいますよね。
そして、夏ころまで放置してしまうと雑草を抜くのも一苦労な量になってしまいます。
手っ取り早く処理できるのが除草剤ですが手軽な反面、小さいお子さんや舐めてしまいそうなペットには多少なり有害になってしまう、ということをお伝えしました。
液体タイプを散布直後は、触れると薬剤が付着しやすく触れたり食べてしまう事故が起きやすいので特に近づけないように注意してください。
また顆粒タイプは散布後、数日たっても土の上にまだ除草剤が残っている場合がありますのでしばらくの間は注意が必要だと言えます。
一度、除草剤をまいて一掃してからは先ほどご紹介した除草剤以外での雑草対策を行うと除草剤をまく頻度も減り
安全にお子さんやペットを庭などで遊ばせることができます。
かと言って手入れに手間をかけることが億劫になってしまうと残念なので、ストレスの少ない方法で雑草対策できる方法をいろいろ試してみてくださいね。