製氷機能が付属されている冷蔵庫で作った氷は氷の中にカビが混じってしまう可能性があります。
製氷機を定期的に掃除していないと冷蔵庫や製氷機内の空気中に含まれるゴミが溜まってしまいそこからカビが発生してしまうことが主な原因です。
また、貯水タンクや製氷機内を手入れしたとき庫内を傷がつけてしまっている場合はそこから菌が繁殖し、カビの含まれた氷ができてしまいます。
とくに1989~95年ころ流通していた製氷機つき冷蔵庫では当時の製氷機の構造上、冷蔵庫を循環する空気が製氷機内の氷を作る受け皿内も直接とおり抜ける構造となっていました。
そのため冷蔵庫内の食品などに付着しているカビが風に乗って製氷中の水にもついてしまうことが原因となっていたようです。
きれいな水を入れてもカビが混入する原因はどこにある?
氷にカビが混入してしまう主な理由は先ほどご紹介しましたが、それ以外でもカビ混入のリスクがあります。
- しばらく氷が減っておらず、結構前から入れ替えていない水が給水タンク内に保存されている場合
- 浄水器や市販の水など水道水のような塩素処理がおこなわれていない水で製氷している場合
ひとつ目のカビ発生の要因は、いつでも氷が作れるよう常に給水タンクの水を満水にしておきがちの方に該当する可能性があります。
製氷機は氷を一定量つくったら、ある程度減るまで製氷作業をストップする仕組みになっています。
冬の時期など氷の使用頻度が減りストック氷が減らない、でもいつでも氷を作り足せるように給水タンクを満水にしているようなご家庭は
タンク内の水が劣化していってしまい菌が繫殖してしまう原因となってしまうためです。
つぎに、カビが懸念される氷は水道水ではなく浄水やミネラルウォーターを使用している場合です。
水道水には、消毒用の塩素が含まれています。
すこし匂いがして人によっては苦手な方もいると思います。
この塩素があるおかげで水がすぐに悪くならないのです。
浄水などは塩素などを含有していないので安全な反面水道水よりも日持ちしない水ということになります。
そのため給水した水全部を早く使い切らないと劣化が進んでしまい菌が繁殖してしまいます。
あくまで目安ですが、浄水やミネラルウォーターを使用してる場合は給水した即日中にタンクの中の水を空にすること
水道水でも1~2日で使い切れるようにした方が安全といえます。
簡単なお手入れの方法とは?
カビを防ぐためにオススメなのは定期的にお手入れを行うことです。
お手入れで難しい作業は、実はありません。
- 給水タンク
- 製氷機内
- 貯氷ケース
この3つを水道水と柔らかい布で洗うだけです。
そして水洗いをしたあと、しっかり拭きあげてから乾かすなどよく水分を切ってから再度製氷機へ戻せば完了です。
「少し面倒だな・・」と思っている方にはハイター液など塩素系の漂白剤に漬けることで除菌することも可能です。
すでに製氷機がヌメヌメしてしまっていたりカビのようなものが見える場合はハイター液に漬けてリセットも兼ねて除菌してしまうのも手だと思います。
使い方はお手持ちのハイター液に記載されている方法と容量を守って使用すれば問題ありません。
ただし冷蔵庫メーカーによってはハイター洗浄について禁止ではないが、水洗いを推奨しているという声もあるのでハイター液の方法はユーザー側の判断次第になるでしょう。
安全かつ手軽な製氷機の掃除方法には『クエン酸氷』を作って掃除する方法もあります。
食用のクエン酸を用意していただき水道水で10倍に薄めたものを給水タンクに入れてあとはいつも通りに製氷機で氷を作るだけです。
これをすることで、タンクの中から製氷機の中までクエン酸が掃除をしてくれます。
貯氷ケースだけはクエン酸だと掃除できないので手洗いをするようになりますが2か所、掃除するところが減るので楽になると思います。
クエン酸を入れて作った氷には毒性はありません。
しかしながら食べることはオススメできませんのでクエン酸水で作った氷は捨てるようにしてください。
家族が間違って食べてしまわないように「清掃中!」など注意喚起が必要かもしれません。
また、クエン酸氷を作成すると貯水タンクや製氷機内にクエン酸の混ざっている水が残ってしまう場合があります。
クエン酸水が付着している部分を新しい水が通ることで少なからずクエン酸が混ざっている氷がまた出来上がります。
少量なので変な味がする程度だと思いますがこれを口にするのも、あまり良くありません。
そのためクエン酸氷でお手入れをした後は、ただの水でもう1~2回くらい捨てる用の氷を作るとより安心です。
キッチンコーナーや100円ショップでも製氷機を清掃するためのクエン酸が売られています。
専用の商品なら1回分がパウチされていますので少し割高ではあるものの、あまりクエン酸を使わないご家庭などはこちらを購入した方が便利です。
専用のものだと赤など水に色が付くようにつくられているので、1回分の量が入っているだけではなく娯食も防げるようになっているので、より手軽です。
まとめ
製氷機能があると、いつでも好きなだけ氷が使えて便利ですよね。
ですが便利な反面、時々メンテナンスをしないと匂いが発生したり、ゆくゆくはカビが氷に入ってしまうことも。
特別な洗剤や用具がなくても掃除は可能ですので家族の安全のためにもぜひお手入れをしてください。
冷蔵庫メーカーでは水道水なら毎週1回くらい、浄水系だと約3日おきのペースでお手入れをおこなうことをオススメしているようです。
意外とマメに掃除をしないといけないようですが家族の安全には替えられないと思いますのでこまめなお手入れを心掛けてみてください。
もしも冬場など、自動製氷機機能を使わない場合には製氷機能を一時的に停止するようにしてください。
給水タンクに水が入っていないことも大切ですが製氷機内に少しでも水分が残っているとそこから菌が繁殖してしまう可能性がやっぱりあります。
そのため給水タンクに水を入れないだけではなく、製氷皿や貯氷ケースなどもすべて空にし水気がない状態で製氷機を休止してください。
そうすることで暖かくなって製氷機を再開するときに安心して安全な氷を使えます。