「トマトやキュウリ」夏野菜が引き起こす連作障害とは?
育てるのも簡単でたくさん収穫できる夏野菜の「トマト」や「キュウリ」
同じ土で育てると起こる連作障害は、下記の5つのいずれかで対処することができます。
- 新しい土を使う
- 土を消毒すること
- 接ぎ木をすること
- 肥料を入れること
- 混作をすること
連作障害は、同じ野菜・同じ分類の野菜を続けて育てることによって起こります。
何も対処しないと土の中に、ウイルスや細菌などが増えたままになっており、少しづつ作物が病気にかかりやすくなったり、栄養のバランスが崩れてしまったりするのです。
収穫が終わった土はしっかりと翌年に備えてケアしておくことで連作障害は防げますのでこの記事で学んでみてください。
この記事では、家庭菜園歴7年の私が、
- トマトとキュウリに起こる連作障害の原因と対処法
- 来年もトマトとキュウリを植えるためにした方が良いこと
- 【連作障害を防ぐ】プランターでできる1年の収穫予定とは
と言ったことについて詳しくまとめてみました。
家庭菜園でトマトやキュウリを育てている方はぜひ最後まで目を通して見てください。
トマトとキュウリに起こる連作障害の原因と対処法
連作障害は、同じ土で同じ野菜を育てることが原因で起こりますので、下記の5つのうちのいずれかを対処してみてください。
- 新しい土を使う
- 土を消毒すること
- 接ぎ木をすること
- 肥料を入れること
- 混作をすること
注意点とともに詳しく説明していきますね。
新しい土を使う
古い土には病原菌が潜んでいたり、病原となる虫を呼び寄せてしまったりします。
また、一度使用したことによって土が固くなってしまっていたり、有機物が少なすぎるために作物の育ちが悪くなってしまう原因ともなります。
毎年新しい土を使うことによって、それらの原因を解消していきましょう!
土の消毒
土の中に潜む病原菌や病気の原因となる虫を駆除することができます。
ただし同時に、それらだけではなく土の中の微生物なども殺してしまうことにもなります。
微生物が死んでしまうと土を耕してくれる生物の餌がなくなって土が瘦せてしまい、作物がうまく育たなくなってしまいます。
そのため、土壌の消毒を行った際には必ず有機物を入れたり、肥料を入れ直す必要があります。
有機物肥料の投入
有機物の入った肥料を投入することにより、土の中に微生物が増えます。
微生物が増えると、それを餌とするミミズなどが必然的に増えて土を耕してくれるので、ふんわりとした良い土になります。
ただし有機物がなくなるとそれらの生物もどんどん減っていきますので、継続していかないといけません。
接ぎ木をする
接ぎ木とは、2種類以上の植物を切断した断面で接着して1つの植物にすることです。
トマトには台木品種がありますが、きゅうりにはカボチャが使えますよ。
接ぎ木に使用する植物は相性が悪いと枯れてしまったり、実の色や形・味が違うといったような思わぬトラブルが起きることもあります。
また、2種以上を同時に育てるので費用や時間的なコストもかかってしまいます。
混作をする
コンパニオンプランツと呼ばれる、相性の良い作物を一緒に育てていく方法です。
コンパニオンプランツを植えると、害虫を減らす・病気の予防・野菜の生育がよくなるなどといった相互効果があります。
トマトとキュウリはコンパニオンプランツですので、一緒に植えるには丁度良いですね!
他にトマトにはニラやハーブ、キュウリにはネギも相性が良い作物です。
トマトとハーブを一緒に植えて、一緒に収穫して料理に使うというのもいいですね。
#手作り #家庭菜園
— 空と風と音楽と (@VBtuKVCMuXjN6Oh) 2021年7月25日
おはようございます。
昨日はたくさん採れたミニトマトをトマトソースにして
コンパニオンプランツとして植えていたバジルを
とともにスパゲティにかけて食べました。😊 pic.twitter.com/ryIAvRroTA
連作障害は、同じ野菜・同じ分類の野菜を続けて育てることによって起こります。
例えばトマトはナスやジャガイモなどの作物と病原菌や病原の虫なども一緒なので、同じ病気にかかりやすくなります。
また、同じ土で同じ野菜を育てようとすると、ウイルスや細菌などが増えたままになっており、作物が病気にかかりやすくなってしまったりするのです。
特にトマトやキュウリには連作障害が起きやすいので要注意です。
来年もトマトとキュウリを植えるためにした方が良いこと
連作障害を避けるには、収穫が終わったら畑を休ませるとよいでしょう。
また、畑であれば土の消毒や表面の土と深さ30センチの土を入れ替えたり(天地返し)、プランターであれば土の入れ替えをして、病原菌や病原虫を死滅・予防する必要があります。
果実系だとトマトかな?🍅ナスは保水力高い土を好むからプランターでは厳しいかも🍆トマトは水捌けがいいところが好きだから深めのプランターなら育てられそうだし、雨降って来た時に屋根のあるところに入れてあげると、果実の裂果も避けられて良さそう。連作しないように土は毎年変えた方がいいかも! pic.twitter.com/yYeOyYuS8m
— 🐸 (@1104Ayakaeru) 2020年4月12日
土壌診断を受けて、土壌の水分状態・栄養のバランスなどを知り、状況に合った肥料の選定などの対策をとるのもよいでしょう。
作物を作らない期間には、一定期間水を溜めて病原菌・害虫の駆除をするという方法もあります。
土を休ませた後や入れ替えをした後には有機肥料を投入して、土に栄養を与えて地中の微生物を増やしましょう。
有機肥料に悩んだ場合は、米ぬかや牛糞が効果的です。
こちらは農家の方も取っている方法ですので効果は確実でしょう。
米ぬかや牛糞などが簡単に手に入らない方もいらっしゃると思います。
また、プランターで育てている場合にはそこまで大量の肥料を必要とはしませんよね。
そんな方には、デルモンテが出している「キッチンガーデン 有機質入り肥料」という商品がおすすめです。
有機肥料は、注意点をしっかり知って使用しないと生育不良などを起こしてしまいますので気を付けましょう。
【連作障害を防ぐ】プランターでできる1年の収穫予定とは
連作障害を防ぎながら野菜を育てていきたいと言った方のために、1年間1つのプランターで作ることができる野菜の輪作の一例をお教えしますね。
春~夏:トマトやピーマン、オクラなど
トマトは4月中旬~5月初旬、ピーマンは4月初旬~5月中旬、オクラは5月~6月中旬に植えます。
収穫時期はピーマンが1番早く6~8月、トマトは7~8月、オクラは7~10月と長く楽しむことができます。
秋~冬:ニンジン、ほうれん草
ニンジンやほうれん草は連作障害になりにくいため、春にトマトやピーマンを植えた場合には土の安定のためにもこちらを植えるとよいでしょう。
ニンジンは7~8月、ほうれん草は9月頃に種を蒔きます。
収穫時期はほうれん草の方が早く10月中旬から、ニンジンは10月下旬~12月頃です。
収穫が遅くなってしまうと、割れたり固くなってしまったりなどといったトラブルが起きますので注意してください。
プランターで育てる場合は特に、連作障害に気を付けてください。
翌年もプランター栽培をしたい場合には、必ず土を入れ替えて障害を予防しましょう。
「○○科」という野菜の分類にも必ず気をつけて行いましょう。
このほかに、小松菜やズッキーニも連作障害になりにくいのでおすすめですよ。
まとめ
トマトやキュウリに起こる連作障害は、
- 新しい土を使う
- 土を消毒すること
- 接ぎ木をすること
- 肥料を入れること
- 混作をすること
という対処方法で防げるという事がわかりました。
これは他の野菜などでも同じ対処方法でOKなので覚えておいてくださいね。
我が家では毎年3本のトマトとキュウリを育てています
実がなりだすと毎日収穫できるので、子供たちが楽しそうに収穫するのと自分で育てた野菜だからきちんと食べてくれるんですよね。
スーパーで買うようなきれいでまっすぐなキュウリじゃなかったり、トマトもいびつな形のものがなったりするのも楽しんでいます。
収穫した後はきちんと土をケアしてあげて、次の年もおいしい夏野菜を楽し