車が雪で潰れるのはどれくらい?たくさん雪が降る時の対策方法とは?
車が雪でつぶれるのは「何センチくらいの雪」と明確に差し量る事が出来ません。
雪はサラサラな新雪と、少し溶けては固まり…を繰り返した雪とでは重さに10倍も差がつくことがあります。
同じ1mで10倍もの差がつくことから、何センチくらいまで大丈夫という事が出来ないのです。
私は雪国に住んでいますが、朝起きて新雪が1m以上積もっていたことがあります。
ですが降りたての雪はサラサラで重さは大したことありませんからへこむなどと言った事はありませんでした。
最近雪の少ない地域も突然強い寒波が押し寄せて、ドカッと大雪が降ることが多いです、もしもの際にこの記事を読んで備えておきましょう。
この記事では、
- 車はどれくらいの雪で潰れる?
- 注意しなければいけない雪
- 雪がたくさん降るときに注意すること
- 雪がたくさん降るときのために準備したいもの
と言った事を、雪国に住んで36年の私がわかりやすくまとめてみました。ぜひ最後まで目を通して見てください。
車はどれくらいの雪で潰れる?
積雪何センチまで車が耐えられるか、明確な指針は出ておりません。
各自動車メーカーでも最大積載量=車内に乗せて走行可能な重量の上限、という数値を出していますが、車自体が何メートルの雪まで耐えれるかという指針は出しておりません。
雪の質によって重い雪、軽い雪があるので積載量に換算することができないのです。
ただし過去豪雪地帯と呼ばれる積雪2メートル・3メートルクラスが発生する地域において、雪により車が潰れたという事例が出ているといったことは無い様です。
おはようございます。豪雪地帯岩見沢で月曜日の朝から雪下ろしをしなかった車と物置です。もう雪を捨てる場所が無いんです。 pic.twitter.com/MCBLINF2LF
— カフミ@next🐟アダプトTOUR1/14.15.北海きたえーる (@gonz308) December 15, 2020
私も豪雪地帯に住んでおり車の上に2メートル程の積雪を経験したことがありますが特に車に異常はありませんでしたよ。
注意しなければいけない雪
雪の重さはその質により大きく異なりますので、見た目以上に注意が必要です。
1メートル×1メートルの屋根の上に雪が1メートル積もっているのを想像してください。
サラサラの新雪の場合は約50kg、新雪よりも水分を多く含んだ湿った雪の場合は約500kgとなります。
見た目は同じ1mの高さの雪でも、屋根にかかっている重さは質により10倍もの開きが出ることがあるのです。
また、車の置き場所にも注意が必要です。
建物の屋根下に置いていた場合、屋根上から落ちてきた雪の塊で車の屋根が凹んだ、という経験を持つ方は非常に多いです。
悲報………わいの車、屋根からの落雪でボンネット凹む……………
— ぶぶこ@11/21立体乱舞 (@pupuko_r) January 14, 2018
心も凹んだ
落雪は殺傷能力あるから注意だぞ……… pic.twitter.com/s0cbT18tLY
建物屋根に積もった雪はなかなか降ろすことができませんよね。
積もって日にちが経つと、昼には溶け夜に再び凍ることを繰り返すことにより固くなり、滑り落ちてきて車体をへこませてしまうのです。時には屋根からの落雪で人が亡くなることもあるほどなので、屋根の下ほか落雪の恐れがある場所には車を置かないようにしましょう。
雪がたくさん降るときに注意すること
雪が積もっていくと、建物などに重さがかかり様々な被害をもたらすことがあります。そのため雪下ろしは雪の深い地域では必須となってくるのです、
しかし、雪下ろし作業には様々な危険が伴い、例年痛ましい事故が起きているのも現実です。
国土交通省では「雪下ろし安全10箇条」を制定しHPで公開、初心者からベテランまで誰しもが安全に雪下ろしを行うよう呼びかけています。
自動車も雪が乗ったままの状態では雪の重さが車体にかかり続けることから、走行に支障をきたしたりなどの思わぬ被害に繋がりかねません。
また、移動中に車の上の雪が前面に滑り落ち前が見えなくなることもあります、私も油断して経験したことがあります。
運転中に全面が見えないと本当に怖いので、車の上に雪を載せての走行は絶対にやめてください。
そのため安全には十分気をつけた上で、建物と同様に雪下ろしを行うことが賢明な判断と言えるでしょう。
ワイパーで払えるくらいの雪であれば大丈夫です。
雪がたくさん降るときのために準備したいもの
自動車の場合、雪に備えて準備したいものを数点ご紹介します。
スコップ
車の周囲に積もった雪をどけるのに使用します。車体を傷つけるので車の上に積もった雪を下ろすのにはお勧めしません。
スノーブラシ
プラスチック製の伸び縮みする柄の部分の先端に、スポンジまたはブラシがついたものとなります。車体やガラスを傷つけず積もった雪を落とします。
せとのぶさん こんばんは🌃
— いずみん (@izumin_akita) November 25, 2021
秋田は雪景色です❄️
確かに名古屋とかで雪が積もったらトップニュースですよね
北国は雪対策してるから平気だけど何も無かったら大変です😰
今朝は車の雪を下ろす為のアイテムのスノーブラシ使った 見たことありますか?
お気遣いありがとう❣️
あったかく過ごしてます😊 pic.twitter.com/j1okTMl5pm
毛布
雪に囲まれてタイヤが空回りする場合にタイヤと地面の隙間にかませることで脱出できるので重宝します。暖を取ることにももちろん使用できます。毛布がなければ段ボールなども代用する時もあります。
スタッドレスタイヤ
雪のシーズンが近づくと雪国では皆タイヤを交換します。装着必須の道路もあります。
タイヤチェーンを携行していればより安心です。
解氷スプレー
冬場のフロントガラスは氷が張ってしまい、車搭載のエアコンでも溶けるまでに時間がかかり、前が見えず運転に支障をきたし出勤などで時間がない時は非常に困ります。
そんな時に重宝するのが解氷スプレー。上から吹きかけていくとみるみるうちに氷が溶けて時間の節約が図れます。
なお、お湯をフロントガラスにかけて溶かす方法は急激な温度変化でガラスが割れることがありますのでできる限りやめておきましょう。
カーポート
コストはかかりますが車を雪の被害から守るため、車の雪下ろしの手間を省くことからも雪国で設置している家庭は非常に多いです。
本当は外構は緑豊かにしたいところですが、雪国でカーポート必須なので見栄えは全然素敵にはなりません😅
— ふくちゃん(福井県)地元工務店で建築中 (@6hPT9qEwrzlxvuQ) April 27, 2021
今年の冬は雪多めでしたが、数年に一度は大雪になります。
なんとか良い感じになるように努力して写真アップしたいと思います。 pic.twitter.com/IgZVpBcwdS
車の雪下ろしとはいえ時間と体力を非常に消耗します。その負担が減るだけでも安い買い物ではないでしょうか。
保険
落雪により車がへこんだ、積雪で車の屋根がへこんだといった車自体の被害は車両保険で補償されます。
また意外と知られていませんが、カーポート・車庫が雪で潰れた場合は家の火災保険で補償されます。