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お湯を沸かした後のやかんは洗わないで片づけてOK?普段使いからお手入れ方法まで

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お湯を沸かした後のやかんは、基本的には洗う必要はありません

煮沸消毒の基準は100℃で30秒と言われていますが、やかんが沸騰すると内部の温度はは150℃以上になります。

ですので、お湯を沸かすだけでやかんの中全体の煮沸消毒が完了していることになるため、洗う必要はないという事です。

 

自分ではわかっているつもりでも、誰かに「やかんって使った後洗わないの…」などと言われると不安になりますよね!

 

この記事ではそんなやかんの衛生管理について、結婚6年目にして湯沸かし当番となった私がネットなどの情報をまとめてみました。

 

この記事を読むと

  • お湯を沸かした後のやかんは洗わないで片づけてもOKな理由とは?
  • やかんを洗わなければいけないのはどんな使い方をしたとき?
  • 水以外を沸かした時や汚れたやかんのお手入れはどうすれば良い?
  • 定期的に行いたい、やかんのお手入れとは?
  • こんな時は注意したい「やかんで食中毒」の例とは

と言った内容がわかります

 

ぜひ最後まで目を通してみて、周りの方にも教えてあげてください。

 

お湯を沸かした後のやかんは洗わないで片づけてもOKな理由とは?

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お湯を沸かした後のやかんは基本的には洗剤などで洗わずに片付けてしまっても大丈夫です。

 

その理由は、水を入れただけでは汚れが付きにくく、熱湯による煮沸消毒がされるためです。

 

しかし、見た目にも分かるほど汚れや水垢が付いている時や水以外を使用したときはお手入れが必要になります。

 

水では汚れが付きにくい

水をやかんに入れ、蓋をしてお湯を沸かした際に付く汚れは、水道に含まれる多少のミネラルやカルキなどです。

 

基本的にこれらの汚れは残ったお湯を捨てるか、水でサッと流すだけで落ち、普段から口に入る水道水の成分のため、それほど神経質になる必要はありません。

 

熱湯で煮沸消毒されている

普段から家の中に舞っていたり、水と一緒にやかんに入ってしまう雑菌は、お湯を沸かしていると自然と温度による殺菌ができてしまいます。

 

煮沸消毒の基準は100℃で30秒と言われていて、沸騰したお湯の温度は100℃、蓋をしたやかん内の蒸気の温度は150℃以上になるため、お湯を普通に沸かすだけでやかんの中全体の煮沸消毒が完了していることになります。

 

 

 

やかんを洗わなければいけないのはどんな使い方をしたとき?

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やかんを使用した後、洗う必要があるのは次のような場合です。

 

  • 水以外を使用したとき
  • お湯を入れたまま放置してしまったとき
  • 目に見えて水垢や焦げが付いているとき

 

やかんは必要に応じてお手入れをしないと、沸かしたお湯の味が変わったり、食中毒の原因になってしまう可能性もあるので注意しましょう。

 

 

やかんを洗う必要がある場合

それでは、やかんを洗う必要があるのはどんな使い方をした時なのか、1つずつ説明していきます。

 

水以外を使用したとき

水以外の液体、例えばお茶やスポーツドリンク、コーヒー、味噌汁などをやかんに入れた場合は、茶渋や糖分などの汚れが付くため洗う必要があります。

 

水以外を使用したときに、やかんを洗わずに片付けたり水ですすぐだけで済ませてしまうと、汚れから雑菌が繁殖してしまうので注意しましょう。

 

お湯を入れたまま放置してしまったとき

やかんの中にお湯を入れたまま放置してしまうと、程よい暖かさと高い湿度を保ったやかんの中は雑菌が最も繁殖しやすい環境になってしまいます。

 

特に水カビが繫殖しやすい環境は、20~30℃で湿度70%以上と言われていて、やかんにお湯を入れたまま数時間から数日放置してしまうと、水洗いだけでは綺麗にできないほど雑菌やカビが繁殖してしまう可能性があります。

 

目に見えて水垢や焦げが付いているとき

やかんを長く使用していると、内側に水垢や焦げ、さびのような汚れが付いてしまったり、外側にガス火による焦げや油汚れが付いてしまうことがあります。

 

そのような目に見えるほどの汚れがある場合は、お湯の味が変わってしまったり食中毒のリスクもあるため、やかんの洗浄が必要です。

 

 

やかんを汚れたまま放置するとどうなる?

上記のような使い方をした後、やかんを洗わずに放置してしまうと、次のような危険があります。

 

沸かしたお湯が不味くなる

水道水を使用している場合、水道内のカルキがやかんにこびりついてしまうことで、沸かしたお湯がカルキくさくなる原因になります。

 

また、やかんの内側にサビや焦げがある場合も、沸かしたお湯にサビや焦げの成分が少しずつ溶け出てお湯の味を劣化さることがあります。

 

雑菌や水垢による食中毒

やかんを汚れたまま放置すると汚れから雑菌が繁殖しやすくなり、雑菌が繁殖したやかんを使用することで食中毒を引き起こす可能性があります。

 

特に茶渋やスポーツドリンクの糖分などが残っていると、雑菌やカビが非常に繁殖しやすいため、水以外をやかんに入れる場合はこまめな洗浄が必要になります。

 

また、水道水に含まれる微量の銅が、水垢と一緒にやかんの中に蓄積していることがあります。

 

この蓄積した銅と酸性の液体が触れると、銅が液体の中に溶け出すため銅中毒を引き起こす可能性もあります。

 

 

水以外を沸かした時や汚れたやかんのお手入れはどうすれば良い?

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お茶を沸かした後やスポーツドリンクを入れた後のやかんは、普段の食器と同じお手入れ方法で問題ありません。

 

また、雑菌の繁殖を防ぐために、やかんを使用した後はすぐに水を捨てて逆さにし、乾燥させることが重要です。

 

やかんのお手入れ方法

水以外を入れて使用した時や、やかんの中に水を入れたまま放置してしまった時のお手入れ方法をご紹介します。

 

食器洗い洗剤での洗浄

やかんに水以外を入れて使用した際のお手入れは、他の食器や調理器具と同じで、食器洗い洗剤とスポンジを使用します。

 

他の食器や調理器具を洗う時と同じように洗剤を付けたスポンジでこすり、水で流すだけで完了です。

 

ただ、やかんは注ぎ口など凹凸が多く洗いにくい所が多いので、小回りの利く小さいスポンジや、持ち手の付いたボトルブラシなど使うのがおすすめです。

 

水気のふき取りは不要

洗い終わった後のやかんは、蓋を外し、逆さまにして自然乾燥させておきます。

 

ふきんなどで水気を拭き取ると、その際に雑菌が付いてしまう可能性があるので、基本は自然乾燥で問題ありません。

 

どうしても早く片付けてしまいたい時は使い捨てのキッチンペーパーなどを使うと良いでしょう。

 

また、水気を飛ばすために空焚きをするのは絶対にやめてください。

 

空焚きをすると、やかんの底が焦げ付いてしまい、その焦げにさらに汚れがこびり付くという負のループになってしまう可能性があります。

 

 

雑菌を繁殖させないために

やかんに雑菌を繁殖させないためには、使用後すぐに乾燥させることが重要です。

 

やかんの使用後は、お湯をすべて捨てて、逆さまにして自然乾燥させておかないと、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

 

さらに、水以外を使用したときは、やかんを洗わずに放置することで汚れのこびり付きやカビの発生にもつながってしまうので、使用後はすぐに洗ってしまうようにしましょう。

 

また、水垢や焦げがこびりついてしまった場合は、重曹クエン酸でピカピカにすることができるので、次の項でご紹介します。

 

 

定期的に行いたい、やかんのお手入れとは?

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やかんを長く使用していると、どうしても水垢や焦げなどの汚れが付いてしまうことがあります。

 

そんな時、やかんの内側に付いた水垢はクエン酸で、外側に付いた焦げや油汚れは重曹で綺麗に落とすことができます。

 

定期的に下記のお手入れをすることで、美味しいお湯を沸かすことができ、見た目も綺麗に保つことができるのでぜひ参考にしてみてください。

 

 

やかんの水垢を落とすには

やかんに付いてしまった水垢は、クエン酸でピカピカに落とすことができます。

クエン酸を使ったお手入れ方法はつぎのとおりです。

 

用意するもの
手順
  1. やかんに水を6分目まで入れ、クエン酸を大さじ2杯ほど加えて良く溶かす
  2. やかんを火にかけ、クエン酸を溶かした水を一度沸騰させる
  3. 沸騰したら火を止め、そのまま一晩放置する
  4. クエン酸が溶けた水を捨てながらスポンジでこすり洗いする
  5. 水でよくすすいでから乾燥させる

 

 

やかんの焦げや油汚れを落とすには

やかんに付いてしまった焦げや油汚れは、重曹を使うと綺麗に落とすことができます。

重曹を使ったお手入れ方法は、次の通りです。

 

用意するもの

 

手順
  1. シンクやタライに40℃程度のお湯を溜め、重曹をお湯1Lに対して大さじ1杯ほど溶かす
  2. やかんの汚れが付いた部分を浸し、そのまま一晩放置する
  3. やかんをスポンジでこすり洗いする
  4. 水でよくすすいでから乾燥させる

 

上記の方法でも落ちない頑固な汚れは、重曹大さじ3+水大さじ1の割合で混ぜた重曹ペーストを使用して、ペーストをスポンジに付けてこすり洗いすると良く落ちますよ。

 

 

こんな時は注意したい「やかんで食中毒」の例とは

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長年使い続けたやかんの場合、お手入れの不足で深刻な食中毒に繋がってしまう可能性があります。

 

やかんが原因の食中毒で特に気を付けたいのは「銅中毒」です。

 

やかんによる銅中毒の例

やかんは水垢が付いたまま放置してしまうと、銅中毒を引き起こす恐れがあります。

 

やかんの使い方が原因で食中毒が起こってしまった例を詳しくご紹介します。

 

高齢者施設でのスポーツドリンクによる食中毒

大分県の高齢者施設では、水垢が付いたままのやかんに、市販の粉末を溶かしたスポーツドリンクを作って提供したことで銅中毒が発生しました。

 

やかんの内部に付着していた水垢と、酸性のスポーツドリンクが反応して水垢の中に含まれていた銅が溶けだしたことが原因だと考えられています。

 

銅中毒によって70代~90代の13人が、嘔吐や吐き気などの症状を訴える事態になってしまいました。

 

 

この他にも、乳酸菌飲料やジュースなどで同じように銅中毒の事故がたびたび起こっています。

 

また、やかん以外にも、お手入れが不足したケトルやステンレスボトルなどでも同様の食中毒が起こる可能性があります。

 

やかんやケトル、水筒などは日頃から定期的なお手入れを心掛けましょう。