塩や砂糖の正しい保存方法からダニやカビの繁殖を防ごう!
塩は基本的に常温保存です。
一般的な塩や砂糖にはダニなどの生物が生きていけるだけの十分な水分や栄養分などが足りないので、塩や砂糖の中で繁殖していくことができません。
よって塩や砂糖を常温で長期間保存しても、ダニが発生することは考えにくいようです。
小麦粉などで繁殖することが知られているコナダニも塩や砂糖の中では繁殖することができません。
このように一般的な塩や砂糖からダニが発生することはほとんどないのですが、「湿気」には常に注意しなければなりません。
塩は湿気を吸うことで固まってしまいます。
塩や砂糖は水分が天敵なので「湿気」だけには気をつけましょう。
容器の中に乾燥剤を入れておくのも湿気を防ぐ方法です。
塩は高温多湿を避けてきちんと保存していれば長期間保存が可能なのです。
どうしてもダニの繁殖だけは防ぎたいなら、冷蔵庫で管理する方法もあります。
ダニは低温と乾燥にとにかく弱いので、冷蔵庫内で保存すればダニの侵入、繁殖は絶対的に防ぐことができます。
ただ乾燥しすぎることによって固まりやすくなるデメリットはあります。
また、冷蔵庫内は外気との温度差があるため、取り出した塩の容器を常温状態にしてしまうと温度差によって「結露」が生じます。
結露によって塩が湿気を吸って固まってしまうのです。
塩を常にサラサラの状態でキープするには密閉容器に入れて温度変化の少ない常温の場所で保管するのがオススメです。
なお、砂糖を冷蔵庫で管理するのはにおいが吸着しやすい上に、結露で溶けやすいので常温保存がいいでしょう。
ダニやカビが増える条件とは?
ダニの体長は0.3~0.5ミリメートルと極小サイズで、開封した袋にわずかな隙間があれば侵入することができます。
しかも繁殖力が高いのが特徴です。
しかしダニは乾燥した場所に弱い生き物です。
20℃以下の温度、50%以下の湿度で弱ってしまい、湿度が40%以下になるとダニはもう生きていくことが出来ません。
ダニの特徴をしっかり分析できていればダニを恐れることはありません。
カビが増加していくにも温度、湿度、栄養が必要です。
ほとんどのカビは20℃~30℃の温度、75%以上の湿度で増えるので、ダニと同様に高温多湿の場所を避けることが大切です。
ダニ・カビに注意したい粉ものとその保存方法とは?
普通の塩は大丈夫でもクレイジーソルトなどのハーブ、七味、山椒などの香辛料が入った調味料に関しては注意しなければなりません。
このような調味料はおおむね密閉性が弱いので、変色する、湿気がたまる、固まることが比較的起こりやすいです。
早めに使い切るか、冷蔵庫管理がいいでしょう。
公式で冷蔵庫管理が推奨されていることも多い調味料です。
小麦粉は開封後も常温保存が可能ですが、塩や砂糖と違って賞味期限のある食品です。
開封後は密封と湿気に気をつけて、早めに使い切るようにしましょう。
小麦粉の中でも天ぷら粉、お好み焼き粉、ホットケーキ粉などのミックス粉は冷蔵庫保存が推奨されています。
ミックス粉の中でも特にお好み焼き粉やたこやき粉はダニ発生率が格段に上がるので注意して保存して下さい。
冷蔵庫管理の場合、ダニやカビのリスクは減少しますが、新たに「匂い移り」と温度差による結露のリスクが生じます。
空気を抜いてチャックを閉じる、ジップロックに入れる、密封容器に入れるなどして十分に注意しましょう。
まとめ
塩や砂糖を保存する原則はとにかく「湿気を避けること」です。
保存食に塩漬けや砂糖漬けがあるように塩や砂糖は長期間保存が可能です。
一般的な塩や砂糖からダニが発生することはほとんどありません。
密閉できる容器や袋を用意して、常温で保存できれば、塩は固まること無く使い続けることができます。
きちんと保存できていれば、多少固まってもリカバリーするのはそこまで難しくないので、湿気だけには気をつけましょう。