非常食の賞味期限切れ、いつまでなら食べられる?
非常食の書見期限切れの食品はその食品や保存状態によってコンディションが
変わってしまうため、期限が切れてから○○日までは食べられますと断言することはできません。
津波や洪水・台風・地震などの天災が多い国の日本でそんな災害時のために、非常食を蓄えていたとしてもついうっかり賞味期限が切れている事は良くあります。
もったいないけど、処分しなければいけないのか?
そんな事ありません!期限が切れても食べられます。
期限には「賞味期限」と「消費期限」の2つがあり
賞味期限は「その期限内ならば美味しく食べられます」
消費期限は「その期限内ならば問題なく食べられます」
の違いがあります。
なので、賞味期限切れはまだ食べる事ができますが、消費期限切れは、即座に処分する事をオススメします。
きちんと知っておきたい、賞味期限のこと
賞味期限に関してもう少し詳しくご説明させていただくと、
- 未開封(袋や容器を開けないまま)である事
- 保存方法をしっかり守って保管している事
この2つを遵守している事が大前提です。
また、非常食は備蓄用で作られているだけあり保存期間は一般的に2年~5年の物が多いです。
そして、賞味期限が切れていた食品が本当に食べられるかどうか確認する必要があります。
そのポイントである3つがこちらです。
1.見た目を確認する
非常食のパッケージに破れがないか
または、不自然に膨らんでしまっていないか
缶詰ならば、カビが発生したり錆びたりしていないか
そして、中身を開けてみて、食品が明らかな変色や変形してしまっている場合などはあきらかに腐ってしまっているので諦めましょう。
2.臭い(匂い)を確認する
開封した時に、酸っぱい臭いや不快な臭い古くなった油のような臭いがした場合は、かなり腐敗が進んでいるので、捨てましょう。
3.味を確認する
見た目や臭いに問題がなくても最初に、口に入れるのは少しだけにしましょう。
本来の味より明らかに酸味がある場合やネバっとしたり、糸を引いてしまう場合などは食べられなくなっている事が多いのでやめときましょう。
賞味期限切れにならない様に、リストを作成したり定期的に備蓄品をチェックしたりが面倒くさい方もご安心ください。最近は、携帯のアプリが便利です。
「マイくら-食材・冷蔵庫・在庫・消費期限管理」や「賞味期限管理のリミッター」などをインストールし後は、商品のバーコードを写真で読み取るだけで賞味期限の一覧が作成され、簡単に管理できます。
期限が近づけば、通知を受け取る事もできるのでぜひ一度、お試しをしてみて下さい。
他にも、賞味期限切れを少なくする方法があります。
その方法は、次の項目でご紹介させていただきます。
正しい備蓄はローリングストックで!
「ローリングストック」とは、回しながら(ローリング)蓄える(ストック)事ですが防災では、期限が近づいた非常食を食べながら新しい非常食を買い足して、備蓄していく事です。
具体的なローリングストックのコツは、
家庭で好きな味の非常食を多めに備蓄する。
日頃から食事で消費する必要があります。
例えば、月に一度「非常食の日」を設けてみて味見として食べてみて、美味しいと思ったものを再購入し、備蓄するのが正しい方法だといえます。
好きな食材や料理での食品をメインに備蓄し食卓で定期的に消費する事を心がけましょう。
「常温保存」可能で「調理が簡単」な食品が良い。
非常時になると、冷凍や冷蔵での保存する事や焼く・炒めるなどの調理する事が少し難しくなります。
なので、レトルトの白米やカレー・茹でるだけの乾麺やツナ缶やサバ缶などのおかずになる缶詰も、パスタにかけるだけでも食事になるのでオススメです。
お子様がいらっしゃるご家庭でしたら、水だけで作れるホットケーキミックスなどのお菓子類もローリングストックとして必要でしょう。
どんな状況でも「水」は必須です
長期保存水としての備蓄もしておくべきでしょう。
飲料水としてはもちろん、調理でも使用できるのでレトルトの白米やカレーなどを温める時や乾麺・パスタを茹でるのに必要であったりします。
当然ですが、水にも賞味期限がありますので、ローリングストックで備蓄し、消費するのが大切です。
賞味期限が切れてしまった水に関しても、捨ててしまうぐらいであれば「生活用水」として食器洗いやトイレ・手洗い・歯磨き・お風呂など非常時に使用する事ができるので万能です。
まとめ
賞味期限が切れてしまっていても、食べられます!、、、とはオススメしましたが
非常食をうまくローリングストックする事で、賞味期限切れを防ぐことが一番といえるでしょう。
災害が起こるのは、いつも急なものです。
道路やライフラインが寸断されてしまい、家に閉じ込められてしまう場合もありますが、家ではなく、避難場所での生活をしなければいけない場合もあります。
当然ですが、非常時になってからでは非常食を確保するチャンスはありません。
今回の知識を活かし、普段から防災意識を持ち今後の予期できない災害への備えをしていきましょう。