孤食と個食の違いは?
近年、日本では孤食が社会問題化しています。
特に子どもや若者、高齢者に問題があると言われています。
孤食と似た表現に個食というものがありますが、それぞれの違いを説明していきます。
孤食
家族不在の中、一人で食事をすることを孤食と言います。特に食事の際に孤独を感じる寂しい食事のことを言います。
孤食が進むと自分が好きなものばかり食べる傾向になり、栄養の偏りが起こります。
また、コミュニケーションが不足するため、社会性や協調性のない人間に育ってしまう可能性があります。
個食
家族と同棲しているものの、各々が自分の好きなものを食べることを個食と言います。
好きなものだけを食べるので栄養が偏ってしまいます。
このように、孤食と個食の大きな違いは、食事の時間に家族がいるかいないかという点です。
孤食の問題点は?
近年、特に子ども、若者、高齢者の孤食が社会問題となっています。
子どもの孤食は好きなものばかりを食べてしまうことで栄養の偏りが起こり、肥満などの原因になります。
さらに、家族とのコミュニケーションが欠如するので社会性や協調性の育成が行われないことや、情緒不安定になり心の病気を患う可能性があります。
寂しいという感情を抱えながら食事をすることで、心身の発達に影響を与え、イライラすることが多くなるとされています。
若者の孤食の問題点は、友人等とのコミュニケーション不足や社会性・協調性の欠如等が挙げられます。
高齢者の場合は、介護問題やQOL等の問題があります。
夫婦共働き家庭の増加やライフスタイルの多様化、冷凍食品等の調理技術発達、中食やデリバリーの発達が原因で、年々孤食人口は増加傾向にあります。
特に2020年は新型コロナウイルス感染症の流行により、外出の機会が減り、孤食の問題が顕著化しています。
孤食の問題点の解決策は?
近年、社会問題となっている孤食について、解決策をご紹介していきます。
子どもの孤食問題の解決策としては、家族で一緒に食事をする機会を増やすことが必要です。
孤食によって、好きなものばかり食べてしまうことが問題視されているので、親が栄養を考慮した食事を用意し
子どもと一緒に食事をする機会を多くとることで子どもの孤食の問題は解決できます。
また、よく噛んで食べる等の食育も行っていくことが大事になります。
それによって、子どもの栄養の偏りを防ぐことができます。
また、家族とコミュニケーションをとることで、社会性や協調性の育成や心身の発達を促進することができます。
若者や高齢者の孤食問題の解決策については、友人や家族と食事をする機会を作るということが挙げられます。
コミュニケーションを活性化することで、ストレスの解消やメンタル面に好影響を及ぼすことが可能です。
地域のコミュニティに参加することや、会社の同僚とコミュニケーションをとることも解決策に繋がります。
また、孤食の場合、好きなものばかりを食べてしまい、栄養の偏りが起こります。
そのため、意識的に栄養バランスを考えた食事をとることが必要になります。
孤食は生活習慣病の原因にもなるので、定期的に運動する機会を設ける等の対策も重要になります。
まとめ
夫婦共働き家庭の増加やライフスタイルの多様化、冷凍食品等の調理技術発達、中食やデリバリーの発達が原因で、近年孤食人口は増加傾向にあります。
さらに、新型コロナウイルス感染症の流行により、孤食の問題はさらに顕著化しています。
孤食と似た表現の個食という言葉がありますが、大きな違いは、家族等と一緒に食事をするか一人で食事をするかという点です。
個食の問題点は、好きなものばかりを食べてしまうため、栄養の偏りが起こる点です。
また、コミュニケーションが不足するので、社会性や協調性の育成が行われないことや、情緒不安定になり心の病気を患う可能性もあります。
子どもの孤食問題に対しては、親が意識的に家族で食事をする機会を作る等の対応が必要です。
また、若者や高齢者については、栄養バランスを意識して食事を選択することや、積極的に友人等と食事をとるという解決策があります。