給料が出ないのに男性が育休を取得できる理由とは?
最近の調査で、育休を希望したにも関わらず取得できな
かった労働者が実に31%もいたそうです。
育休の間は基本的に給料が出ないため、
働かざるを得ないと考える男性が多いのですね。
一方で、育休を取得できている男性がいるのは
なぜでしょうか?
それは、育児休業給付金というものがあるからです。
この育児休業給付金について、詳しく解説していきます。
育児休業給付金とは?
「育休手当」という言葉を聞いたことがありませんか?
実は育休手当とは、育児休業給付金のことなのです。
育休開始から6ヶ月はおよそ月給の67%、
以降は月給の50%の金額をもらうことができます。
こういった手当は正社員限定のように感じる方もいるか
もしれませんが、雇用保険さえついていればアルバイト
でももらうことができます。
さらに言ってしまうと、受給の手続きが難しそうな
イメージはありませんか?
実は、育児休業給付金は原則、事業主が代わりに支給の
申請を行います。
もちろん、自分で受給手続きを行うこともできます。
申請自体は事業主が行ってくれますが、
母子手帳など「育児を行っている証拠」となる書類は
必要になります。
育児休業給付金はどれくらいの期間もらえるのでしょうか。
育児休業開始日は、配偶者の出産した日の当日です。
そこから、原則として育てている子供の1歳の誕生日の
前々日までとなっています。
約1年の間もらえる育児休業給付金ですが、
それでも少し足りないと感じる人もいるかもしれません。
支払われます。
ただし、給料が育児休業給付金支給額の13%を超えると
80%減額され、給料が支払額の80%を超え、かつ10日
間以上働くと支払われなくなってしまいます。
「少しでも収入を保ちたい」という人であれば、
育児休業給付金が満額支払われるギリギリまで働くのも
選択肢のひとつとして考えてみると良いと思います。
まだまだ育休取得率は低い
世間的にも、男性が育休を取ることは難しいと考える
人が多いです。
理由はいくつかありますが、
やはり収入面での不安も大きいでしょう。
男性女性を合わせた調査では、
育休が取得できなかった理由の26%は「収入が減る」
からとなっていました。
これは、育児休業給付金そのものを知らない人が多い
ことも影響しているでしょう。
男性正社員に対して行われた育休制度の認知状況を調
査した内容によると、育児休業給付金について
「知らない」と答えた人が約70%となっていました。
最初の半年は給料の67%も支払われるわけですから、
育児休業給付金の存在を知っていたら育休が取れた人も
いるかもしれません。
こういった便利な仕組みがあっても、知らなければ使え
ません。実際、育休関連の制度について、女性よりも男
性のほうが認知度が低いという調査結果があります。
男性も、育休について配偶者ともっと相談をしても
良いかもしれませんね。
まとめ
会社から給料が出ず収入が減ってしまうという理由で
育休が取れない人もいます。
育児休業給付金を使えば、給料の50%~67%が支払われます。
そもそも育児休業給付金の存在を知らない男性も多いです。
この制度を利用すれば金銭面の不安が減るのではないでしょうか?
雇用保険さえついていればよいので、パート・アルバイ
トの人でも育児休業給付金はもらえます。
実際にどれくらいの金額がもらえるのか知りたい人も多い
と思います。
もらえる金額を計算してくれるサイトがあるので、
一度確認してみると良いでしょう。
収入面で育休を諦めている人も、
育児休業給付金の活用を考えてみてはいかがでしょうか。