食欲の秋ともいわれるほど秋が旬の食材は美味しいものばかりですよね!
塩がきいた煎り銀杏を肴にして日本酒をいただくなんて酒好きにはたまりません。
ついつい食べすぎてしまいますが銀杏は食べ過ぎると中毒になるのをご存じでしたか?
実は銀杏には「ギンコトキシン」という毒性成分が含まれています。
少量食べる分には問題ないのですが食べ過ぎるとこの「ギンコトキシン」が悪さをして吐き気をもよおし嘔吐してしまい、ひどいと足のしびれや痙攣を引きおこします。
最悪の場合、呼吸困難となり死に至ることもあるそうです。
特に子供は中毒になりやすく、7個ほどでも中毒を起こしてしまう可能性がありますので子供に食べさせるのは避けた方が安心でしょう。
大人であっても過去の事例によると40個ほどで痙攣を起こしたケースがあるようです。
40個も食べられないと思うかもしれませんが銀杏自体それほど胃にたまるものではないのでお酒の肴にしていると無意識のうちに結構食べてしまっていたということもあります。
また、この「ギンコトキシン」という毒性成分ですが熱に強く、煎ったり揚げたりしても毒性は変わりません。
調理法で毒性を減らすことはできませんので1番の対処法は食べ過ぎないようにすることです。
ただ、銀杏による中毒を起こすラインは個人個人で異なりますし、その時の栄養状態によっても変わってきます。
なので、予防として銀杏を食べるときはビタミンB6を多く含むマグロやレバーなどを一緒に食べると良いでしょう。
ちなみに一度銀杏中毒になったら耐性がつくということは残念ながらありませんので食べ過ぎれば何度でも中毒になります。
なぜ銀杏は食べすぎると中毒になるの?
先ほど銀杏を食べる時はあわせてビタミンB6を摂取することをおすすめしました。
これは銀杏を食べ過ぎると中毒を起こす理由に関係しています。
毒性成分といわれる「ギンコトキシン」はビタミンB6によく似た構造をしています。
その為、銀杏を食べ過ぎるとビタミンB6の働きを阻害してしまうのです。
そうなると上手く脳神経に伝達がいかなくなるなどの異常をきたし、さまざまな神経症状が出てしまいます。
大人はまだ体内にビタミンB6の蓄えがあるのですが子供はその蓄えがほとんどありません。
なので、少量でも中毒を起こしてしまうのです。
他にもある!食べすぎると中毒を起こす食品とは?
銀杏のように食べすぎによって中毒を起こす食材は他にもあるようです。
例えば、ニンニクです。1日の目安は大人で1片程度までです。
ニンニクをまるごと揚げたものを居酒屋のメニューなどでよく見かけますが、食べ過ぎは腹痛、下痢、めまいを引きおこしますので要注意です。
ニンニクも銀杏同様、子供にあえて与える必要はないでしょう。
また、じゃがいもの芽には毒があるというのも耳にしたことがあると思います。
芽の部分に「ソラニン」という毒性成分があり、実は緑の表皮部分にもこれが含まれます。
「ソラニン」は大量摂取すると嘔吐、下痢、呼吸困難を引きおこすので、調理する際はきちんと取り除くように気をつけましょう。
まとめ
銀杏の食べ過ぎは良くないと聞いたことはありましたが子供がたった7個程度で中毒を起こすとは思ってもいませんでした。
まだ食べていいものと悪いものの分別がつかない幼い子供がいますので知らぬ間に食卓にある銀杏を食べたらと想像するととても怖いです。
茶碗蒸しにも大体入っているので先に取り除くなどしてあえて与えなくても良いなと思いました。
どんな食材でも食べ過ぎは身体に良くないです。
銀杏のように美味しくてついつい食べてしまう食材の中にも毒性成分を持つものがあるので大人ももちろんですが、特に影響を受けやすい子供は大人がしっかりと気をつけてあげないといけませんね。