2020年8月下旬、神奈川県で「ガスの点検」を装って訪問する強盗・強盗致傷事件が相次いで発生しています。
その後、東京都や千葉県でも特に高齢者をターゲットにして犯行が繰り返されているようです。
本物のガス点検と見分けがつきにくいところが悪質で恐ろしいですよね。
手口は全て同じで、事前に電話でアポイントを取ってから訪問の場合と突然訪問する場合とあります。
そして、作業員の装いで訪問したら、手足を粘着テープで縛りキャッシュカードと現金を奪い逃走しています。
オレオレ詐欺や振り込め詐欺などと違うところは、襲われたのちに奪われてします点で、身も危険にさらされてしまいます。
ではどうやって防げば良いのでしょうか。
ガスの点検は4年に1度と法律で定められています。
まず前回の点検からどのくらい経ったか覚えておく必要があるでしょう。
そして本物の点検は必ず事前にハガキなど書面でお知らせが届きます。
いきなりの訪問はありませんので、そこも見分けるポイントになるかと思います。
他には、アポイントや訪問があった際は、一度お引き取りいただき、ご近所でも実際に点検がおこなわれているのか確認してから再度連絡して訪問してもらうと安心かもしれません。
なぜ家に!?ターゲットになりやすいわけとは
詐欺、強盗犯は主に高齢者をターゲットとしています。
新型コロナウイルスの影響で高齢者が在宅している時間が長いこともこうした詐欺が増えている理由の1つのようです。
犯人は手当たり次第に強盗に入るわけではありません。
現地に下見にいくか、アポイントを装い電話で調査します。
高齢者だけで住んでいることが確認出来たらターゲット候補となってしまうようです。
また、電話があった際に、貯金額や家族構成を確認してくる可能性も高いです。
そこで正直に答えてしまうと狙われやすくなります。
実家に同居している私の祖母はとても警戒心が強く電話は家族や知人以外だと分かったらすぐに切り、家の鍵はきちんとしまっているか何度も確認するほどです。
弟が中学生の頃、体調不良で早退する旨を伝えるため、学校から家に電話をかけたことがあります。
その時に「もしもし、俺だけど・・・」と切り出すと「そんな詐欺には騙されません!」と電話を切られたそうです。
しかし、そんな警戒心の強い祖母でも、このように業者として突然訪問されてしまったら咄嗟に家にあげてしまうのではないかと家族としては不安です。
他にもまだある!「装い強盗」に注意しよう!
ガス点検装い強盗の他にも類似する強盗が相次いでいるようなのです。
新型コロナウイルスアンケート装い強盗や宅配業者装い強盗などです。
国民みんなで新型コロナウイルスと戦っているときにどうしてこういうことができるのでしょう。
手口はどれも似ており、訪問してきて突然襲いかかり、現金や通帳を奪われるようです。
宅配に関しては宅配ボックスを利用するか、玄関先に置いておいてもらうなど対策していく必要がありそうですね。
また、直接接触せずに済ませられそうな場合は、なるべくインターホン越しでおこなうようにするのが良さそうです。
私も頻繁にネットショッピングを利用しているので、こういった詐欺、強盗があるのかと思うと配達されるたびに正直とても怖いです。
高齢者が被害を受けるイメージでしたが、今後は年齢問わず、誰にでも起こりうると思います。
全ての人が他人事と思わずに気をつけなければいけないようですね。
まとめ
ガス点検の業者や宅配業者のことまで毎回疑わないといけないなんて、悲しい世の中になってしまいました。
ですが、きっとこのような詐欺や強盗はなくなることはないのだろうと思います。
訪問があったらインターホンの画面や、ドアの穴などで必ず確認して、本物であると確信が出来るまで絶対に扉を開けないことですね。
そして、やはり高齢者が狙われやすいのは確かなので、同居していない場合は頻繁に連絡を取り合いましょう。
警戒心が途切れないように定期的に声かけをすることで大切な家族を守っていきたいですね。