高速道路の最高スピードが120キロに!どのエリアが対象になるのか?
2020年9月16日、全国で初めて東北自動車道の盛岡南IC‐花巻南IC(約27キロ)の上下線ともにこれまでの最高速度100キロから120キロに引き上げられました。
試行期間中も死傷事故の件数や発生率が大きく変わらなかったこと、渋滞などを除いた
追い越し車線の平均速度が110~120キロと変化がなかったことにより実施が決定されたようです。
対象は普通乗用車とバスでトラックなどの大型貨物車は80キロ制限のままです。
すでに試行されている新東名高速道路の新静岡IC‐森掛川IC(約50キロ)も近いうち120キロに引き上げられる予定です。
その他、現在まだ試行中の区間もありますが以下の区間も引き上げが検討されています。
- 新東名高速道路の御殿場JCT‐浜松いなさJCT(約45キロ)
- 東北自動車道の浦和IC‐佐野スマートIC(約53キロ)
- 東関東自動車道の千葉北IC‐成田JCT(約26キロ)
- 常磐自動車道の柏IC‐水戸IC(約71キロ)
これらは高速道路の有効利用を促進するために進められており、今後も試行を重ね、いずれ全国に広がっていきそうですね。
どういうエリアが対象になりやすいのか?
まず、120キロに引き上げられる条件として道路自体が120キロに対応できることが重要です。
続いて、引き上げ前からすでに実際の走行車両が現在の最高速度100キロ以上のスピードを出しているということです。
そして、トラックなどの大型貨物車は80キロのままなので、こういった車両の走行数が少なく、渋滞も少ない安全上の支障がみられない道路であることです。
以上が引き上げを検討する対象になるようです。
道路の最高速度は、ほとんどの車が実際に出している速度をもとに決められているのではなく道路の構造などをもとに定められていたのですね。
私は運転が得意ではないので特に高速道路は怖くなるべくスピードが出ないよう慎重になります。
なので、たくさんの車に追い越されますが自分の出している速度と比べても確実に最高速度を超えているだろうと感じる車が非常に多いです。
あまり速度を出さない私にとっては120キロという速度が当たり前になるのは少し怖い気もします。
ですが、上記の条件を満たしていて、なおかつ安全が確実に検証されているのであれば引き上げ対象エリアを広げてもいいのかなと思います。
最高速度120キロのエリアの速度違反は何キロからどんな罰則があるのか?
高速道路においての話になりますが40キロ超過で赤切符が切られるといわれており一発で免許停止処分となります。
一方、青切符は最高速度超え~+40キロ未満とされており現在は20キロ超過あたりでオービスに引っかかり違反とみなされることが多いようです。
では、最高速度が120キロに引き上げられる区間は160キロまで赤切符は切られないということでしょうか?
その点については今のところはっきりとされていないようです。
皆さんが一番気になるのは青切符の方だと思うのですがこちらに関してはこれまでも厳密に何キロ以上と決められているわけではありませんでした。
つまり、最高速度10キロ程度の超過で仮に違反を取られたとしても最高速度を超えてしまっているので何も言えないのです。
これから述べることはあくまで私の個人的な意見となります。
先日、スピード違反ではありませんが夫が青切符を切られてしまいました。
確かに標識を見落としてしまったことは事実なのですがその取り締まりに納得できない部分もありました。
最近の取り締まりの中には、交通事故を減らすためというよりは言い方は悪いですが税金をとることが目的なのでは?と感じてしまう部分があるのも事実です。
もちろん高速道路を有効利用するという目的が120キロ引き上げの大きな理由であると思います。
しかし、120キロに引き上げたことによって違反の取り締まりはより厳しくなるのではないかと思います。
要するに今まで最高速度100キロのところを120キロ出していても罰則を免れる場合はあったと思いますが、引き上げ後は120キロをわずかに超えただけでもオービスに引っかかる可能性があるように推測します。
まとめ
東北自動車道の一部の最高速度120キロが現実となり今後一気に試行が進められ、全国でも最高速度が120キロの区間が増えることでしょう。
警察は今回の引き上げに伴い、「最高速度が引き上げられるとしても、その最高速度で常に走行する必要はなく、交通状況に応じた安全な速度で走行していただきたい」とも言っています。
スピードが上がるということはそれだけ事故を起こしてしまった時の衝撃も大きいということですよね。
そのことは絶対に忘れず、必要な時は最高速度120キロを有効的に利用していきたいですね。