レアメタルとは?分かりやすく解説してみた
たびたび、国内のニュースでも話題に挙がることの多いレアメタル
ですがその詳細はご存じない方も案外いらっしゃるかと思います。
理由から流通が非常に少ない非鉄金属のことを指します。
レアメタルは、存在している量が限られており採掘や精錬
するのにも高コストかつ、単体でそのものを取り出すのも難しく
そういった理由もあり希少価値が非常に高くなっているのです。
その希少価値から備蓄を行う国家もかなり多く、慎重に
扱うことが要求される代物であることは間違いありません。
そもそもレアメタルは主にどの用途で使われるのかということ
だったり、どこで多く産出されるのかといったことを詳しく
見ていき、さらにレアメタルについて迫っていきます。
レアメタルとは主にどのような用途で使われるのか?
レアメタルは、主に用途としては家庭用機械や、産業機械だったり
ハイテク機械にまでわたる幅広い分野で使われています。
いくつか例えを挙げると、チタンであれば航空機や、原子力プラント
X線撮影、光学ガラスといった多岐に渡る形になっています。
チタンは特に耐熱性が非常に高く、500℃の高温にも耐えられて
軽さもあり、耐食性もあることからハイテク機械に使われます。
こういった性質はハイテク機械にとって、必要不可欠なのです。
ニッケルは光沢があり、耐食性と導電性に特に優れていることから
ステンレス鋼、硬貨、電池に使用されることが多く非常に優秀です。
バリウムは塗料として優秀だったり、X線を通さないことから
白色塗料として使われたり、X線撮影に使われたりと利便性が高いです。
他にも、レアメタルは存在しますが、どれも独自の特徴があり
性質に適したものに使用され、大きく役立っているのです。
レアメタルはどこで多く産出されるのか?
ロシア・南北アメリカ諸国に集中するようになっています。
どのレアメタルも上位3カ国で50%~90%の産出量となって
いて、ほぼ独占状態に近い形であるのが特徴と思われます。
例えば、タングステンなどは9割近くが中国からの産出であり
でほぼ100%を占めており、非常に極端に偏っているのが分かります。
これには採掘する際のコストも大きく関わっていて、特に
採掘コストの低い中国がここ10年で採掘量を増やしています。
さらに規制が弱いのもあり、どんどん採掘量が伸びています。
ただ、上記の国々は今後の景気、政策などによって、将来さらに
産出されるのが困難になると予想されていて、リサイクルなども
視野に入れた対策を講じる必要性があると評されています。
まとめ
産出量もかなり限られているため、希少価値が高いのです。
そしてレアメタルの用途としては、家庭用からハイテク機械に
いたるまで、多岐に渡っており、重宝されているのが現状です。
どのレアメタルも独自の特徴があり、その特徴を活かして
様々な機械や道具に組み込まれる形で利用されています。
またレアメタルを産出する国も数が限られており、ものによって
は独占状態になっていたりする状況であることが知られています。
レアメタルの産出が多い国も、今後の状況では安定して採れるか
分からないので、リサイクルなども視野に入れなければなりません。
日本はレアメタルの消費率が非常に高く、これらの問題は他人事では
ないので、しっかりと今後の動向や対策には目を向けていきましょう。